これからの時代を生きるビジネスパーソンにとって、必須と言っても良いスキルである、英語。就職や転職、スキルアップの際には自身の英語力を的確にアピールする必要があります。英語力を客観的にアピールするものとして、資格や各種試験があります。とはいえ、英語の資格試験はたくさん存在し、どれを受験すればいいのか、決めかねることもあるでしょう。

今回は、日本国内で受験できる英語資格試験うち、ビジネスパーソンに特におすすめの資格7つを厳選して紹介します。

TOEFL(トーフル)

toefl

https://www.ets.org/jp/toefl

留学を検討するなら避けて通ることのできない試験がTOEFLです。英語圏の大学、特に北米の大学を受験する際、TOEFLのスコアが必須要件となっていることが多くあります。TOEFLは英語で学ぶ力を測る試験となっており、出題傾向もアカデミックな内容が多くなっているところが特徴です。

問題はリスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4セクションから成り、それぞれ30点の120点満点で採点されます。

正式名称 TOEFL(Test of English as a Foreign Language)
受験料 235USドル
目標レベル 90点以上
公式サイト https://www.ets.org/jp/toefl

TOEIC(トイック)

toeic

https://www.iibc-global.org/toeic.html

日本国内での就職活動・転職活動において、最も広く使われている試験がTOEIC試験です。TOEIC試験は、日常生活における、英語でのコミュニケーション力を測る試験で、ビジネスの場での英語力の指標として重視されています。

TOEIC試験にはリスニング&リーディングテスト(LRテスト)スピーキング&ライティングテスト(SWテスト)の2種類があり、一般的に就職等で重視されるのはLRテストです。実際のビジネスの場面では4技能すべてが必要になることもあり、SWテストにも注目が集まっています。

TOEIC L&Rテスト

就職活動・転職活動において英語力をアピールしたい方には必須の資格です。リスニング495点+リーディング495点の合計990点満点で評価される試験で、合格/不合格ではないので、英語レベルに関わらず受験することが可能です。英語力をアピールするならば、600点以上が一つの目安です。

TOEIC S&Wテスト

toeic sw

https://www.ets.org/jp/toefl

一般的なTOEIC LRテストは、リスニング・ライティングといったインプットスキルしか評価されません。それに対し、スピーキング・ライティングといったアプトプットスキルを評価する試験がこちらのSWテストです。英語のコミュニケーションには4技能すべてが必要であるため、より実践的に実力をアピールしたい方、実務で英語を求められるポストを狙う方にはおすすめです。

スピーキング・ライティング各200点の400点満点で評価されます。英語で問題なくコミュニケーションが取れるレベルであれば、190点以上はほしいところです。

正式名称 TOEIC(Test of English for International Communication)
受験料 LRテスト:5,725円
SWテスト:10,260円
目標レベル LRテスト:600点以上
SWテスト:190点
公式サイト https://www.iibc-global.org/toeic.html

英検(実用英語技能検定)

eiken

http://www.eiken.or.jp/eiken/

日本国内で知名度・信頼度ともに最も高い英語資格試験といえば、実用英語技能検定、通称「英検」です。英検は1級~5級があり、受験する級を選択して申し込みます。5級は中学初級レベルです。就職の際にアピールするのであれば、高校卒業程度の2級、大学中級程度の準1級にチャレンジしましょう。3級以上は筆記のほかに面接試験があり、実際のコミュニケーション力も証明できます。

国内で知名度のある英語試験に「日商ビジネス英語検定」があり、どちらを受験するか迷われる方も多いと思います。「日商ビジネス英語検定」はビジネス場面での英語を重視した内容になっていますが、英検は英語コミュニケーション全般の、より広い場面での英語力を測る試験になっています。

より汎用性があることと、文部科学省が後援となり学校等でも推奨され信頼性が高いことから、一般的には「実用英語技能検定(英検)」の方が有利と言えるでしょう。

正式名称 実用英語技能検定
受験料 【本会場】
1級:9,500円
準1級:7,600円
2級:6,500円
準2級:5,900円
3級:4,900円
4級:3,600円
5級:3,000円【準会場】
2級:5,500円
準2級:4,900円
3級:3,900円
4級:2,600円
5級:2,000円
※1級・準1級は本会場のみで受験可能
目標レベル 2級以上
公式サイト http://www.eiken.or.jp/eiken/sp/

IELTS(アイエルツ)

ielts

http://www.eiken.or.jp/ielts/

TOEFLに続き、近年世界的な注目度が上がってきているのがIELTSです。IELTSは、海外に移住するのに必要な英語力を証明する試験と言われており、移住のためのビザ申請や留学のための要件として使用されている、海外で信頼度の高い試験です。IELTSは、ブリティッシュ・カウンシル、IDP、ケンブリッジ大学英語検定機構により共同運営されている英語試験です。

海外で生活できる英語力を測るものであり、日常的なコミュニケーションからアカデミックな内容まで幅広く出題されます。イギリスやカナダで特に評価されており、リスニングにもイギリス英語の発音が使用されています。学校教育でアメリカ英語を中心に学ぶ日本人には、受験にあたり対策が必要です。

採点は1.0~9.0までの0.5刻みのスコアで行われ、合格/不合格はありません。受験は16歳以上の制限があり、パスポートが必要です。難易度は高めですが、イギリス系企業を志望される方や移住・留学を考えている方にはおすすめです。

正式名称 IELTS(International English Language Testing System)
受験料 25,380円
目標レベル 5.0以上以上
公式サイト http://www.eiken.or.jp/ielts/

GTEC(ジーテック)

GTEC

https://www.benesse.co.jp/gtec/

GTECは、通信教育大手のベネッセが実施している英語試験です。小学校~社会人それぞれに合わせて3種類の試験が用意されており、中学生・高校生向けの試験は2020年度以降施行される大学入学共通テストに活用することができるようになる予定です。

就職等の場での知名度はTOEICに比べるとまだまだですが、大学入学共通テスト開始と同時に知名度の向上が見込まれ、より重視されていくと予想されます。GTECはリスニング・ライティング・スピーキング・ライティングの4技能すべてを測る試験で、各250点の1000点満点で採点されます。より実践的な英語力を証明することができ、実際のコミュニケーションに活かす英語力をアピールしたい方にはおすすめです。

正式名称 GTEC(Global Test of English Communication)
受験料 第1回・第2回検定:9,720円
第3回検定:9,900円
目標レベル 各スキル100点以上
公式サイト https://www.benesse.co.jp/gtec/

国連英検

kokureneiken

http://www.kokureneiken.jp/

更にワンステップ上がった試験に挑戦したい方には、国連英検(国際連合公用語英語検定試験)がおすすめです。国際連合等国際的な機関での就業を希望する方のための試験で、高レベルな英語が要求されます。特A級~E級が設定されており、国連で働くためにはA級以上が必須とされています。

試験は一次試験で筆記、リスニング、英作文の試験があります。特A級とA級のみ二次試験があり、面接試験が行われます。面接試験では、国際情勢に対する自身の考えをしっかりと述べられる等、英語力に加え、知識や思考能力が問われる内容となっています。

英語力に加え、国際社会に対する深い理解と思考が求められるため、国際英検は英語能力試験の中では最難関と言われています。国際機関で働くことを目指している方には必須の試験ですし、それ以外の方も、合格すれば強いアピールとなるため、おすすめの試験といえます。

正式名称 国際連合公用語英語検定試験(United Nations Associations Test of English、略称: UNATE)
受験料 (単願)
特A級:10,500円
A級:8,400円
B級:6,300円
C級:3,700円
D級:3,200円
E級:2,700円
(併願)
特A級・A級:16,900円
A級・B級:12,700円
B級・C級:9,000円
C級・D級:5,900円
D級・E級:4,900円
目標レベル B級以上
公式サイト http://www.kokureneiken.jp/

その他ビジネスで使える英語資格

ここまでは特に認知度・信頼度が高く、多くの方が受験している試験をご紹介しました。ビジネスシーンで英語力をアピールしたい方は、上述の試験をぜひ検討してください。

国内で受験することができる英語資格は他にもたくさんあります。これから紹介する試験も、それぞれの特徴があり、おすすめの試験です。自分のアピールしたい英語力の種類やアピールしたい対象に合わせて、有利になる資格試験をぜひ検討してみましょう。

全国通訳案内士試験

日本国内における英語系の資格の中で唯一の国家資格が、全国通訳案内士です。外国から日本への観光客に対し、観光ガイドとしてのサービスを提供するための資格で、英語でのコミュニケーション力に加え、国内の地理・歴史・現代社会に関する試験もあります。

合格率20%前後の難関試験と言われており、取得することができれば高い英語力に加え、日本国内の観光に関する知識が証明されます。観光系の仕事を希望している方は受験してみる価値があります。

観光英語検定

通訳案内士同様観光に関する英語力を証明する試験ですが、必ずしも通訳のスキルは必要ないとされているのが、観光英語検定です。インバウンド・アウトバウンドの旅行業界で必要な英語力・語彙力について測る試験であり、旅行業界において英語を使用して業務にあたりたい方であれば、受験しておいて損はない試験と言えます。

工業英語能力検定

英語資格試験のなかでも、特に工業系の業務において必要な英語力に特化しているのが、工業英語能力試験です。公式ホームページには、「科学技術文書を読む能力・書く能力を客観的に正しく評価する」とされています。工業製品の取扱説明書や仕様書、契約書等を取り扱う英語力を測る試験とされています。

一般的な知名度は低めですが、工業に特化した試験であり、工業系の専門分野にて英語を使用して業務に当たりたい場合、強いアピール力を持つ試験です。

BATIC(バティック)

BATIC(国際会計検定)は、その名のとおり、国際会計の能力を測る試験です。試験はSubject1(英文簿記)とSubject2(国際会計理論)から成り、英語だけでなく、会計についても高い知識が必要です。BATICのスコアは英語力・会計技能両方の証明として使用することができます。国際企業の会計分野へのステップアップを考えている方にはおすすめの資格です。

Versant(ヴァーサント)

Versant は、ピアソンと日本経済新聞社が実施している英語能力試験です。リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4技能をバランスよく使用する問題が設定されており、英語の総合力を測ることができます。特にスピーキングテストが重視されており、英語で聞かれたことに対し、自然に・流暢に・即時的に返答できるかどうかが評価されます。

Versantの最大の特徴はスコア確認までの速さで、試験終了後数分後からスコアを確認でき、スマートフォンやパソコンから受検可能です。就職活動のエントリー期限等の関係で、すぐにスコアが必要な場合には、Versantの受験をおすすめします。

ビジネスシーンに役立つ英語資格試験まとめ

日本国内で受験することができる、英語の資格試験について見てきました。ここで、再度英語試験についてのポイントを確認しておきましょう。

  • 日本国内のビジネスシーンにおいて最も重視される試験はTOEIC試験
  • 国内で最も信頼度が高い試験は英検
  • 海外留学したいのであればTOEFLもしくはIELTS
  • GTECは、今後大学入試や就職試験の場で注目されていくことが予想される
  • 人と違う、一歩進んだ資格をアピールしたい方には国連英検がおすすめ
  • その他、専門分野に特化した試験もあり、自分のスキルに合わせて受験することが効果的

英語がビジネスのすべてではありませんが、英語の資格をもっていれば、強いアピールとなることは間違いありません。企業側も英語力のある社員に対するニーズは高く、多くの資格試験が存在しています。自分が何をアピールしたいのか、どのような場面で英語を活用していきたいのかを検討し、一番親和性の高い、効果的な資格試験を選ぶことが大切です。

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