過去分詞現在分詞でおなじみの英語の分詞は、日本語には存在しない英語特有の品詞です。英語独特であるがゆえに理解が難しく、また同じ形をとる動名詞や過去形とごちゃまぜにしてしまいがちです。

この記事では、英語の分詞とは一体何か、どのような使われ方をされるのかというところに着目して、分詞についての知識や用法を網羅的にまとめました。

分詞のことをよくわかっていない人には必見の内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

分詞は「現在分詞」と「過去分詞」の2種類

分詞とは、英語の準動詞のうちの一つであり、動詞を形容詞化させたものです。この分詞には過去分詞と現在分詞の2種類があり、それぞれ役割が異なります。

現在分詞は「-ing」形過去分詞は、「-ed」形を基本としますが、さまざまなパターンがあります。どちらの分詞を使うかは、英語の文脈や意味の持たせ方で変わってきます。

また、分詞は時制とは全く関係なくさまざまな場面で登場します。特に、過去分詞は過去形と同じ形をしており、過去形と混同しやすいので注意しましょう。

Submitted document contains a lot of errors.
提出された書類には間違いが多い。
He submitted a document.
彼は書類を提出した。

前者のsubmittedは過去分詞であり、後者のsubmittedはただの過去形です。前者の英文で、時制の一致などを考える必要はありません。

現在分詞の使い方

現在分詞は能動的な動作を意味し、「~している」と訳される場合が多いです。

A dancing boy is on the street.
路上にダンスをしている少年がいる。
Sleeping cats are on the car.
車の上で猫が寝ている。

上の例文では、「ダンスをしている少年」「眠っている猫」という意味があります。分詞が名詞を修飾する典型的な例です。

過去分詞の使い方

過去分詞は、現在分詞とは対極的に、受動的な動作を意味し、「~された」と訳されます。

The car is badly damaged.
その車はひどく傷ついていた。
Finalized documents are on the table.
最終版の書類は机の上にある。

processed foods(加工食品)」や「boiled egg(ゆで卵)」のように、わざわざ「された」と訳さない場合もあります。加工された食品、ゆでられた卵、といっても間違いではないのですが、一般に浸透している訳し方があればそのように訳すのがベターです。

基本的な過去分詞をおさらいしよう

過去分詞は現在分詞とは異なり不規則変化する場合がありますので、主要な過去分詞を覚えておく必要があります。いま一度おさらいしてみましょう。

原形 過去形 過去分詞
play played played
have had had
come came come
put put put
forget forgot forgotten
go went gone

「-ed」をつけるだけでいいもの、過去形と過去分詞で異なる形をとるもの、「put」のように全く変化しないものなど、さまざまなパターンがあります。

基本的なルールは以下のとおりです。「規則動詞」と「不規則動詞」に大別され、規則動詞の過去分詞は過去形と同様の活用ルールに従います。

パターン 過去分詞の作り方
ほとんどの規則動詞 語尾に-ed played
eで終わる動詞 語尾に-d moved
子音+yで終わる動詞 yを落として-ied studied
母音+子音で終わる動詞 最後の子音を重ねて-ed stopped
不規則動詞 暗記するしかない gone, written

英文法における分詞の用法

英語における分詞の役割は形容詞と全く同じです。形容詞と同じように、補語Cの位置に置いたり、修飾語として名詞を修飾したりできます。

SVC, SVOC系の文の補語(C)の位置に分詞が置かれる

分詞は、現在進行形や受動態などの文で、補語の位置に置かれます。

He is now playing the guitar.
彼は今ギターを弾いています。
I was impressed with his speech.
彼のスピーチに感銘を受けた。
This book is interesting.
この本は面白い。

「interesting」は、ふつうの形容詞なのか現在分詞なのか、グレーな単語です。「interest」という動詞から派生したことは間違いありませんが、英語の辞書には形容詞として載っています。「amazing」なども同様です。

上記の英文はいずれも第2文型(SVC)であり、S=Cの関係が成立しています。

第5文型(SVOC)の文でも、分詞はよく使われます。

 You made me depressed.
あなたにはがっかりさせられた。

上の例文の場合、O=Cの関係が成立しています。「わたし=がっかりした」という意味です。

名詞の修飾語としても使われる

分詞は、英文中で名詞を修飾するときにも使われます。使われ方はふつうの形容詞とほぼ同様ですが、語数によって置く場所が変わります。

Excited men crushed a car.
興奮した男たちが車を破壊した。
Rotating windmills are now generating electricity.
回転している風車が電力を生み出している。

分詞句が1語で完結する場合は前値修飾(名詞の直前に分詞を置く)ですが、2語以上になる場合には後置修飾(名詞の直後に分詞を置く)になります。

A drone flying around the building is mine.
あのビルの周りを飛んでいるドローンはわたしのものです。
A man singing a song is one of my friends.
歌を歌っている男は私の友人です。

接続詞がいらず便利な「分詞構文」

分詞構文は、冗長な文章を短くスマートに圧縮するための英語のテクニックです。「節+接続詞+節」の形を、「分詞+主節」に圧縮できます。

分詞構文の作り方はかんたんで、もとの英文の接続詞と従属節の主語を落として、従属節のVを分詞にすればOKです。

Because I was tired, I stayed home.
疲れていたので、自宅にいた。
Being tired, I stayed home.
疲れていたので、自宅にいた。
Because he was involved in a car accident, he got seriously injured.
交通事故に巻き込まれたので、彼は重傷を負った。
Involved in a car accident, he got seriously injured.
交通事故に巻き込まれたので、彼は重傷を負った。

分詞構文にすると、従属節の主語の情報と時制の情報が失われますが、これらは主節のほうに残るので問題ありません。言わずもがなの情報なので省略可能なのです。

では、さまざまな分詞構文の例を見ていきましょう。

条件を示す分詞構文

Provided you go to Sapporo, I will go with you.
もし札幌に行くのであれば、ついていきます。

原因と結果を表す分詞構文

Asked a lot of questions, Taro was not able to answer.
質問をたくさん受けたので、太郎は答えることができなかった。

同時性を示す分詞構文

He drove a car, singing his favorite songs.
彼はお気に入りの歌を歌いながら車を運転した。

条件を表す分詞構文

Turning right, you will find the station.
右に曲がると駅があります。

その他分詞を使った表現

「Aに~させる」などの使役表現でも分詞が使われます。この場合の文型は第5文型(SVOC)になります。

The criminal got an elderly woman seriously injured.
その犯人は高齢の女性に重傷を負わせた。

付帯状況のwithを用いて、「with+O+C」という形を作り、「OがCな状態で~する」という英文を作ることもできます。

Taro swung a bat with his eyes closed.
太郎は目を閉じながらバットを振った。
Taro sat down with his arms folded.
太郎は腕を組みながら座った。

「find」などの知覚動詞を用いて、「Aが~しているのを見た/聞いた」という表現もできます。「知覚動詞+O+過去分詞」の形で用いられ、文型はSVOCになります。

I heard Tom screaming on the road.
トムが路上で叫んでいるのを聞いた(トムが路上で叫んでいた)。
I saw Mike singing songs on the bridge.
橋の上でマイクが歌っているのを見た(橋の上でマイクが歌っていた)。

逐語訳する場合には「~を聞いた」「~を見た」ですが、実際に訳出するときにはわざわざ、「~を聞いた」「~を見た」ではなく、「していた」のほうがすっきりします。

英語の分詞まとめ

英語の分詞は、日本語にはない概念のため非常にとっつきにくいものです。しかし、過去分詞、現在分詞はどちらも英語では形容詞としての役割を果たし、その使われ方も形容詞と全く同じです。

また、英語の分詞は簡単でありながら応用範囲が非常に広く、うまく使うことで表現の幅をぐっと広げることができます。ぜひ実践を通して分詞をマスターしていってください。

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