英語において、動詞は基本中の基本であり、これを正しく使えないと英作文も英会話もできません。しかし、動詞くらいしっかりと使いこなせていると感じている方でも、時制や活用を誤って英文をつくっているなど、意外にも基本が守れていないことが多いものです。

この記事では、英語の動詞の基本ルールにいま一度立ち返って、絶対に知っておきたい動詞の3つのルールについて見ていきます。しっかりと理解しているつもりの人も、ぜひ最後までご覧くださいね!

英語の動詞は述語の役割をもつ

英語の動詞は、英文中では述部(V)の位置に置かれ、主格の動きや状態を表します。5文型どの形にも必ず現れる、重要な品詞です。

He plays the piano once a month.
彼は月に一度ピアノを弾く。
He put a sheet of paper on the table.
彼はテーブルに一枚の紙を置いた。

上の例文では、主格である「彼」の動作を述部の動詞が説明しています。倒置などの一部の例外を除き、英語の動詞は主格の直後に置かれます。また、日本語でもそうですが、文中で動詞を省略することはできません。

英語の動詞には2種類ある!

英語の動詞には、大きく分けて「be動詞」と「一般動詞」の2種類があります。まずはそれぞれの特徴を見てみましょう。

be動詞

be動詞は、主格の状態などを表すときに使われる、少し特殊な動詞です。主格の直後に置かれるなどの動詞のルールは一般動詞と同じです。

現在形 過去形 過去分詞
主格がI am was been
主格がyou are were been
主格が3人称単数 is was been
主格が複数 are were been

be動詞の活用は上の表のようになります。これは暗記をするしかないので、まだ覚えきれていない場合はすぐに覚えてしまいましょう。

I am from the US.
私はアメリカ出身です。
You are so cute.
あなたはとても可愛いですね。

上の例文は、とちらもSVC型であり、S=Cの関係が成立していることがわかります。このように、be動詞はイコールのような役割を持つことが多く、主格の状態、ステータスなどを表すことが多いです。

一般動詞

一般動詞は、「play」や「go」など、be動詞に分類されないすべての動詞です。主格の動作や状態を表し、文におけるキーとなる役割があります。

述部の位置に置かれるだけではなく、活用により品詞を変えて様々な使われ方をしたりするなど、一般動詞の使われ方は多岐にわたります。

英語の動詞 重要ルール1:動詞の活用4パターン

それでは、英語の動詞を使う際に必ず守らなければならない重要ルールを見ていきましょう。まずは、動詞の活用についてです。

実は、述部に動詞をポンと置けばそれでOK、というわけではなく、時制など応じて「活用」をする必要があります。この活用形には、「原形」「過去形」「現在分詞」「過去分詞」の4つがあります。この活用について、一つずつ見ていきましょう。

原形

原形は、動詞が活用される前、大元の形であり、辞書に載っている形式です。実際の英文中では、以下のようなときに使われます。

現在形で、主格が3人称単数ではないとき

I have a breakfast every day.
私は毎日朝食を食べる。

助動詞とともに使われるとき

I can speak both Japanese and English.
私は日本語と英語両方話すことができる。

to不定詞、原形不定詞などとして使われるとき

I went to Sapporo to meet one of my friends.
友達と会うために札幌に行った。

過去形

過去に起きた事実、出来事について述べるときには過去形を用いますが、この過去形のほとんどは動詞の原形から活用された形式になります。

He played baseball yesterday.
彼は昨日野球をした。

また、この過去形の活用のルールは少々複雑であり、ルールとともにある程度は暗記をする必要があります。

動詞のタイプ 活用のされ方
下記以外の一般的な動詞 -ed played, heated
eで終わる動詞 -d liked, moved
短母音+子音で終わる動詞 子音を重ねて-ed stopped, hopped
不規則動詞 各動詞による had, went, got

現在分詞

現在分詞は、現在進行形や、名詞を形容詞的に修飾する際に使われる動詞の活用形で、末尾に「-ing」がつくのが特徴です。分詞構文などの技法を用いて従属節を導く際にも、現在分詞が用いられます。

動詞のタイプ 活用のされ方
下記以外の一般的な動詞 -ing doing, studying
短母音+子音で終わる動詞 子音を重ねて-ing putting, getting
eで終わる単語 eを取り-ing having, moving
The boy playing the guitar is Tom.
ギターを弾いている少年がトムです。
He is running too fast.
彼がすごい速さで走っている。

過去分詞

過去分詞は、現在分詞と同様分詞の仲間の一つであり、受動態や形容詞的な用法で用いられます。また、現在分詞と同様に、分詞構文をつくることもできます。

過去分詞は、規則動詞不規則動詞に大別されます。これも暗記をするしかないので、有名なものから覚えていきましょう。よく、「この動詞の原形は覚えておるが、過去形や過去分詞がうろ覚え」のような事態がよく起こります。新しい英単語を覚える際には、ぜひその活用形とリンクさせて覚えていきましょう。

原形 過去形 過去分詞
do did done
put put put
have had had
come came come
play played played
forget forgot forgotten
write wrote written
write wrote written
give gave given

一部の一般動詞では、過去形と過去分詞は全く同じ形をとっています。しかし、外見は同じでも文法上の役割は全く異なりますので、注意しましょう。また、「come」のように原形と過去分詞が同じ形をとるパターン、「put」のように全く変化せず、文脈から読み取る必要がある動詞もあります。

そして、過去分詞が使われるシーンとしては、「have+過去分詞」でおなじみの完了形もあります。過去完了や現在完了は、ある一時点ではなく、範囲のある時間に言及するときに用いられます。

I played tennis.
私はテニスをした。
I had played tennis for 2 hours.
2時間テニスをした。

下の文では、「2 hours」という範囲のある時間を表す文言がありますので、過去分詞を用いた完了形が使われます。同じ「played」という外見でも、上の文では過去形、下の文では過去分詞として用いられており、性質が異なっているのです。

英語の動詞 重要ルール2:三単現の「s」

英語の動詞における2つ目の重要ルールは、三単現のsです。

このsは、主格が「3人称の単数であり、時制が現在形」の時に動詞の末尾につくルールになっています。sがつく理由は特になく、何か意味や役割があるわけでもありません。しかし、ルールとして規定されていますので、相手に正しく伝えるには必ずつける必要があります。

動詞のタイプ 活用のされ方
ほとんどの名詞 -s plays, takes
語尾がs, o, x, sh, ch -es goes, watches
語尾が子音+y yをとり、-ies studies, modifies
have has haveのみ

はじめはsをつけることを忘れてしまうこともあると思いますが、「習うより慣れよ」の感覚で、普段から頻繁に英語に触れてトレーニングを行い、体にルールを染み込ませましょう。

英語の動詞 重要ルール3:自動詞と他動詞の違い

動詞は、「自動詞」と「他動詞」という2つのカテゴリに分けることもできます。以下でそれぞれの意味や特徴をみてみましょう。

自動詞は対象物とのあいだに前置詞が必要

自動詞は、第1文型SVまたは第2文型SVC文型で用いられる動詞であり、目的格(O)をとらないことが特徴です。ちなみに、be動詞も自動詞になります。

SVの場合

I am standing in front of the wall.
壁の前に立っている。

SVCの場合

She looks young.
彼女は若く見える。

自動詞を使いつつ、目的格のような対象物を加える場合には、修飾語(M)として前置詞をつけて補う必要があります。

I looked at the point indicated by the arrow.

矢印で示されている点を見た。上の例文の場合、lookが自動詞のため、対象物を加えるためには修飾語として加える必要があり、前置詞のatを置かなければなりません。

他動詞は直後に目的語(O)をおかなければならない

他動詞は、第3文型SVO、第4文型SVOO、第5文型SVOC型の英文で使われる動詞であり、動詞の後に必ず目的語をとらなければならないことが特徴です。辞書では、単語の横に「他」と書かれ、「~を」「~に」と訳される目的格の箇所が波線で示されていることが多いです。

目的格を1つとる(SVO)他動詞

Taro drove a car for 2 hours.
太郎は車を2時間運転した。

目的格を2つとる(SVOO)他動詞

Tom gave me a book.
トムから本をもらった。

目的格と補語をとる(SVOC)他動詞

You made me happy.
あなたのおかげで幸せになれた。

英語の動詞 3つの重要ルールまとめ

英語の動詞の3つの重要ルール「動詞の活用」「三単現のs」「自動詞と他動詞」は、いずれも中学高校で誰もが習う基本的な規則です。しかし、英会話や英作文でスラスラと使いこなすには、ルールを知るだけでなく、日ごろからのトレーニングが必要不可欠です。

ぜひ今回学習した事項をよく理解して、実践でも使いこなせるようにしましょう。

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