英語の品詞は8種類あり、その全ての機能、役割をきちんと理解することは重要です。しかしながら、理解しているつもりでも実はあやふやであったり、そもそも品詞ってなんだっけ?と思っている人もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、英語の各品詞について、文法上での役割を個別に説明し、それぞれの用法を例文も交えながら解説していきます。品詞とは?という疑問を持っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください!

まずは英語の品詞8種類を一覧でチェック!

そもそも品詞って何?という人も多いと思いますので、あらためて確認してみましょう。それぞれの品詞の名称やその役割などを、以下の表にまとめてみました。

品詞名 辞書表記 意味、役割
名詞 ものの名前や地名など。主格や目的格になる。 animal, Tokyo, plane
代名詞 名詞の代わりとなる。 he, she, they
動詞 ものや人などの動作を説明する。 play, go, turn
形容詞 状態などを説明する。名詞を修飾し、補語にもなる。 beautiful, good, black
前置詞 日本語にはない品詞。ものや状況などの対応関係を示す。 at, on, during
副詞 動詞、形容詞、副詞を修飾する。 often, very, fast
接続詞 節と節、句と句、語と語をつなぐ。 and, or, but
間投詞 感嘆やおどろきを表す。 Oh, Hm, Ah

品詞とは、英単語をその役割別にカテゴリー分けしたものです。主格(S)や目的格(O)などの用語とごちゃまぜにして理解している人が多いのですが、それらとは全く異なります。

主格や目的格は、実際の英文でどの部分がどのような役割を担っているか、ということであり、品詞はそこにあてはめていくものです。

では、それぞれの特徴や文章中での使い方を見ていきましょう。

名詞

名詞は、人やモノの名前を表す品詞です。名詞=なまえ、と考えてほぼ問題ないでしょう。人名、地名、ビルの名前、駅名などの固有名詞なども名詞として分類されます。

dog(犬)」や「airport(空港)」といった動物・場所を表す名詞、「productivity(生産性)」や「intelligence(知能)」といった実際には形がない、概念的なものごとを示す名詞も数多くあります。

名詞は、英文中では主格、あるいは目的格として機能します。それぞれ例文を見てみましょう。

Tokyo is the largest city in Japan.
東京は日本で一番大きな都市です。
A human has 2 legs, 2 arms, and 10 fingers.
ヒトには2本の足、2本の腕、そして10本の指があります。

この文章では、「Tokyo(東京)」と「human(ヒト)」が主格として機能しています。肯定文では、倒置など一部の例外を除き、主格が文の一番前にきます。
英語の肯定文を見たら、一番前にある名詞が主格として機能していると考えてOKです。

Push the button to open the door.
ボタンを押してドアを開けてください。
He grabbed a ball and throw it away.
彼はボールをつかみ、そして投げた。

上の例文の場合、「button(ボタン)」と「ball(ボール)」が目的格として機能しています。SVO, SVOO, SVOCのいずれかの文型で目的格として名詞を利用することができます。

代名詞

代名詞は、名詞のカテゴリーに含まれる品詞です。日本語の「あれ、それ、これ」「あなた、彼」などと同じと考えて問題ありません。代名詞を使うことで、固有名詞や冗長な名詞の使用を抑えることができます。名詞の「代わり」になるので代名詞、と覚えましょう。

They rushed into the last train.
彼らは終電に駆け込んだ。
You need to send email to the boss as soon as possible.
なるべく早く上司にメールすべきです。

上の例文では、「They(彼ら)」「You(あなた)」が主格として機能しています。

代名詞を使うときには、文章であれば文脈から、話し言葉であればその状況から、その代名詞が何を指しているのかを明らかにする必要があります。聞き手や読み手が、「それって何のこと?」と思ってしまうような使い方はよくありません。

He told me the truth.
彼は真実を私に話した。
Please leave it as it is.
そのままにしておいてください。

目的格として代名詞を利用する場合には、上の例文のように使います。

また、代名詞は名詞とは異なり、主格になるか目的格になるかなどに応じて形が変化します。

主格(~が、~は) 所有格(~の) 目的格(~を、~に) 所有代名詞(~のもの) 再帰代名詞(~自身)
I my me mine myself
you your you yours yourself
he his him his himself
she her her hers herself
they their them theirs themselves
it its It itself

これらはしっかりと暗記し、スムーズに出てくるようにしておく必要があります。間違った使い方をしないように、注意しましょう。

動詞

動詞は人やモノの動作をあらわす品詞です。文中では述語(V)として機能し、倒置などの例外を除き、主格の直後に置かれることが多いです。

Takashi picked up a suspicious object.
たかしは不審物を拾った。
Jiro changed his address to Chiba.
次郎は千葉に引っ越した。

「Takashi」「Jiro」といった主格の直後に動詞が置かれているのがわかりますね。

上の例のように、ヒトの動作を説明する使い方も多いですが、次の例文のように、「モノ」の動作を説明する使い方もあります。

A bullet train is now approaching.
新幹線がもうすぐ到着する。
The sign shows that speed limit of this road is 40 km/h.
標識によると、この道路の制限速度は時速40 kmである。

上の例文のように、無機質なものを主語として、それがあたかも動作を行っているように表現することがあります。しかし、これは日本語でも同様ですのでさほど違和感はないでしょう。

また、canなどの助動詞も文法上は動詞に含まれ、動詞とセットで用いられます。

I can run faster than my teacher.
わたしは先生より早く走ることができる。

動詞には大きく分けて2種類が存在します。

  • be動詞
  • 一般動詞

be動詞は、イコールを表したり、状態・存在・属性を述べたりするときに使います。

We are students in the University of Tokyo.
私たちは東京大学の学生です。
His blood type is same to his wife.
彼の血液型は彼の妻と同じです。

beは主格の人称などに応じて変化するので、間違えて使わないように注意しましょう。

現在形 過去形 過去分詞
主格がI am was have been
主格がyouまたは複数形(theyなど) are were
主格が三人称単数形(he, she, itなど) is was

形容詞

形容詞は、文中に出てくる名詞の状態などを、より詳細に記述・説明したいときに用いられる品詞です。日本語でも、「りんご」と言うよりも、「赤くてみずみずしい大きなりんご」と言ったほうが、より具体的なイメージが伝わりますよね。この「みずみずしい」にあたる部分が形容詞です。

A beautiful woman is walking along the river.
美しい女性が川沿いに歩いている。
Mastering English is not an easy way.
英語をマスターすることは簡単なことではない。

上記の「beautiful(美しい)」と「easy(簡単な)」は、それぞれ「woman(女性)」と「way(道)」を修飾し、名詞に具体的な情報を与えています。

名詞や名詞句を修飾する以外にも、形容詞そのものを補語(C)として使うこともできます。

She is beautiful.
彼女はとても美しい。

この例文はSVC型であり、S=Cの関係、すなわち、彼女=美しい、の関係になっています。

冠詞(a, an, the)も形容詞の仲間です。

This is a pen.
これは(1つの)ペンです。
This is the last one.
これが最後の一つです。

前置詞

前置詞は、その名が示すように「前に置く詞」です。名詞、名詞句の前に置いて、かかる名詞に文中でどのような役割を持たせるかを決定します。

なお、前置詞それ自体に対して日本語訳があるわけでは必ずしもありませんので、「~に」「~で」などの訳を機械的おくのではなく、前置詞が作り出すイメージをよく理解しておく必要があります。

前置詞は日本語にはない品詞のため、英語学習者が苦戦しがちです。何となく理解したままで使ってしまうと誤った使い方をしてしまいかねませんので、侮らず入念な学習が必要です。

A glass cup filled with water is on the table.
水の入ったガラスコップがテーブルの上にある。

on」は何かと接触しているイメージを表す前置詞です。上とは限りませんので注意が必要です。日本語訳も「~に」「~で」など複数パターンがありますので、必ず「接触を表す」というイメージで覚えてください。

He comes from the US.
彼はアメリカ出身です。

from」は起点をあらわす前置詞です。

You must submit the document by tomorrow.
明日までに書類を提出しなければならない。

by」はさまざまなイメージを作りますが、ここでは時間的な近接・期限をあらわしています。

また、前置詞は品詞の中でもキーポイントとなる品詞であり、間違えて使うと文の意味がガラリと変わってしまう危険性があります。

The man got into the car.
彼は車に乗り込んだ。
The man got onto the car.
彼は車の上に乗っかった。

後者の言い方をしてしまうと、車のボンネット上かなにかにドスンと乗っかった、という意味になります。このようにintoとontoを間違えるだけで、相手に伝わる意味がガラッと変わってしまいます。

副詞

副詞は、動詞、形容詞などを修飾することができる品詞であり、文に追加情報を与えます。

副詞は文意をより詳細に伝えたいときに便利です。たとえば、日本語でも、「食べた」ではなく「たくさん食べた」といったほうが、より鮮明に状況が伝わりますよね。副詞が抜けても文の構造は変化せず、意味は正しく伝わります。しかし、文により深みを持たせたいのであれば、副詞を積極的に利用したほうがいいでしょう。

Inside of the station is beautifully designed.
駅の構内は美しくデザインされている。

ここでは、「beautifully」が副詞です。副詞の位置は自由度が高く、基本的にはどこにでも置けますが、動詞の直前に置かれることが多いです。

また、形容詞や副詞を修飾する副詞もあります。

Hayabusa super express is really fast.
新幹線はやぶさ号は本当に速い。

副詞「really(本当に)」が形容詞「fast(速い)」を修飾しています。

Saburo arranged chairs very beautifully.
三郎は椅子をとてもきれいに並べた。

副詞「very(とても)」が副詞「 beautifully(きれいに)」を修飾しています。

接続詞

接続詞は、節と節との間の論理的関係を示したり、何かを並列して説明するときに使われる品詞です。althoughなどの従属節を導く接続詞もあり、文章の中でどの部分が強調されているかを示すサインとして機能することもあります。

<節と節をつなぐ場合>
Hanako left the office early to watch her favorite TV show, but failed.
花子はお気に入りのテレビ番組を見ようと仕事を早く抜けたが、見れなかった。

接続詞「but」がカンマ(,)の前後の節をつないでいます。

<句と句をつなぐ場合>
Being kind and paying respect to others are both important.
他者に親切にすることと敬意を払うことはどちらも重要です。

接続詞「and」が「Being kind(親切にすること)」と「paying respect(敬意を払うこと)」という句どうしをつないでいます。

<語と語をつなぐ場合>
Taro bought a pen, 2 notebooks, and 3 binders.
太郎はペンを1つ、ノートを2つ、バインダーを3つ購入した。

a pen」「notebooks」「binders」という語をつないでいます。この例文のように、3つ以上の語を並べて列挙することもできます。この場合には、以下の形で表します。

語と語をつなぐ場合に多用される接続詞は、andorの2つです。andは、並列したものすべて、orは、並列したもののうちのいずれか、という意味になります。

A, B, C, and D

先頭からそれぞれの語をカンマで区切り、最後の語の前だけにandやorをつけます。最後だけにつけることで、どこで列挙が終わるのかがよくわかり、相手に伝わりやすくなります。

間投詞

間投詞は、感嘆やおどろきを示すさいに使う品詞で、それ自体に何か意味があるわけでもなく、また文中でなにか文法的役割を持つわけでもありません。「oops(おっと)」や、「Oh(おお)」などがあります。

Ah, I just remembered the appointment.
ああ、いま約束していたことを思い出した。

実務文書などの仕事の文書で間投詞が使われることはほとんどなく、小説の文章や話し言葉で使われることがほとんどです。洋画などでも多用されるので、映画の中でどのような間投詞が使われているのか、チェックしてみてもいいかもしれません。

語尾を見るだけでわかる!品詞の見分け方

実は、未知の単語でもその語尾を見るだけでその単語の品詞を推測できることがよくあります。このルールは絶対に当てはまるというわけではないのですが、適用範囲は広いので、ぜひ覚えておきましょう。

【名詞になる語尾:-ion, -nce, -mentなど】

  • emotion 感情
  • explanation 説明
  • maintenance 整備
  • governance ガバナンス
  • adjustment 調整
  • enhancement 強化

【動詞になる語尾:-fy, -izeなど】

  • justify 正当化する
  • classify 分類する
  • memorize 記憶する
  • stabilize 安定化する

【形容詞になる語尾:-ousなど】

  • fabulous 豪華な
  • famous 有名な

【副詞になる語尾:-lyなど】

  • interestingly 面白いことに
  • firstly はじめに

上記のように語尾から推測する方法以外にも、文中の位置からその単語の品詞を予測する、という方法もあります。例えば、ほとんどの英文において先頭は主格になりますので、文頭に置いてある単語がたとえ未知のものであったとしても、それは名詞である可能性が高いと判断できるのです。

単語の勉強では品詞ごとの派生語も覚えよう!

上で解説したように、1つの単語がその形を変えながら、複数の品詞をまたがるようになっていることはよくあります。そのため、新しい単語を覚える際には一対一で紋切り型に覚えるのではなく、ぜひその派生形をセットで覚えるようにしましょう。

ほかにも「import(輸入する)」「export(輸出する)」「transport(輸送する)」のように、コアとなる部分が共通している英単語も複数存在します。単語どうしをリンクさせて、効率的に記憶に定着させるやり方が非常におすすめです。

単語をどれくらい覚えているかは、表現の幅に直結します。英作文、英会話力を鍛えたいのであれば、ぜひこのことを意識して学習に取り組みましょう。

英語の品詞8種類まとめ

品詞は、英単語をその役割別に分類したものであり、それらの役割や用法を正しく理解し、活用することで正しい英作文や英会話ができるようになります。

今までなんとなく理解してた、そもそも品詞の存在を知らなかった、という人も、まずはこの記事で学んだ内容を理解して、文法にきちんと則った正しい英語を駆使できるように、頑張ってみてください。

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