英語の関係詞は、お目にかからない英文がないといっても過言ではないくらい、英文で頻出する品詞です。また、どのように読み取るか、どのように訳出するかで苦戦しやすいのもこの関係詞であり、多くの英語学習者を悩ませています。

そこでこの記事では、英語の関係詞(関係代名詞)にフォーカスをあてて、その見分け方や用法を徹底的に解説していきます。関係詞のことを全く知らない人にもうろ覚えの人にも必見の内容ですので、ぜひ最後までお読みください。

英語の関係詞には2つの役目が存在

英語の関係詞には2つの役割、「2つの文を接続する役割」と「名詞・形容詞・副詞として主節の先行詞を修飾する役割」が存在します。それぞれの役割を詳しく見てみましょう。

2つの文を接続する役目

関係詞は、2つの文を一つに合体させて、冗長な文を短くスマートにする役割があります。1文で言いたいことをすべて言い切れるのはもちろん、単語数も減るので短くシンプルに意図を伝えることができます。

I talked to the boy. His name is Tom.
男の子に話しかけた。彼の名前はトムだ。I talked to the boy whose name is Tom.
トムという男の子に話しかけた。

最初の2文を合体させると、2番目の文になります。無駄が省かれ、スマートでわかりやすい文になっていることがわかります。

名詞・形容詞・副詞として主節の先行詞を修飾する役目

関係詞を用いて従属節を導き、主節(文のメインメッセージ)の先行詞を修飾する役目もあります。

This is the house where Mr. Taro lives.
この家は太郎さんが住んでいる家です。

上の例文はSVC型であり、コアとなるメッセージは、「これは家です」です。そこにwhere以下で導かれる従属節(関係詞節)がこのメッセージを修飾する関係になっています。

接続詞と代名詞の働きを兼ねる「関係代名詞」

日本語でも、「りんご」ではなく、「この前の青森旅行の最終日に、お土産屋さんで買った美味しそうなりんご」といったほうがわかりやすいですよね。このように「名詞」に付加情報を加えたいときに、関係代名詞が威力を発揮します。

I bought a book.
本を買った。I bought a book which I really wanted.
本当に欲しかった本を買った。

名詞(先行詞)の詳細を説明し、より具体性を持たせることが関係代名詞の基本的な役割です。

英語は基本的に、前半に重要なメッセージが来て、後半に付加情報、補足がついて回るパターンがほとんどなのですが、この関係代名詞もそのような使い方をされます。「本を買って、で、その本はさ…」と言ったように、コアとなるメッセージがまず先頭に来て、「で、それでさ…」といった付加情報が延々と後半に並ぶことがよくあります。

関係代名詞の基本は「who」「which」「that」

関係代名詞の基本は、「who」「which」「that」です。先行詞がヒトか、モノかで使う関係詞が変わります。例文で見ていきましょう。

<関係代名詞で人を指す場合→who>
A person who plays the piano over there is John.
あそこでピアノを弾いている人がジョンです。
<関係代名詞で人以外の名詞を指す場合→which>
Glove is a tool which is used to grab something.
グラブは何かをつかむための道具です。

犬や猫などのペットをitで指すか、heやsheで指すかは任意です。

I have a dog, who is 4 years old.
犬を1匹飼っていて、4才です。I have a dog, which is 4 years old.
犬を1匹飼っていて、4才です。

「that」は、何にでも使えるワイルドカードのような関係代名詞です。どの関係代名詞を使えばいいのかわからない、というときにはthatを使っておけば、とりあえずOKになります。

A man that plays the piano is Takashi.
ピアノを弾いている男がタカシです。The book that is displayed on the table is mine.
テーブルの上に飾ってある本はわたしのです。

主格・所有格・目的格で関係代名詞が変化

普通の代名詞と同様に、関係代名詞も指している内容の格に応じて変化します。ルールは普通の代名詞とかなり似ているので、覚えるのはそこまで難しくないかと思います。

おさらいですが、主格はS、 目的格はO、 所有格は「my」や「your」などの、「~の」と訳出される品詞を指します。

<「pen」を主格に置いた場合>
Pen is a tool to write.
ペンは書くための道具です。
<「pen」を目的格に置いた場合>
He grabbed a pen and started to write his name.
彼はペンをとり、名前を書き始めた。
<「pen」を所有代名詞で示した場合>
There is a pen. Its color is red.
ペンがある。色は赤い。
指示対象が主格 who/ which
指示対象が目的格 whom/ which
指示対象が所有格 whose

関係代名詞を使用する際は、前置詞の場所とルールに注意

関係代名詞で名詞を指す場合、その名詞に付随する前置詞を巻きこむことができます。

I have a house. There are 2 bedrooms in the house.
家を持っています。その家には寝室が2部屋あります。I have a house in which there are 2 bedrooms.
寝室が2部屋ある家を持っています。

上の文の「the house」を関係代名詞whichで指している文が2番目の文なのですが、the houseの前のinもwhichに引き寄せられているのがわかりますでしょうか。このように、指示対象の名詞に前置詞がくっついている場合には、その前置詞ごと関係代名詞側に持っていくことができます。

接続詞と副詞の働きを兼ねる「関係副詞」

関係副詞は、その名が示すように副詞としての機能をもつ関係詞です。関係代名詞のように先行詞を後ろから詳しく説明する、という機能は同じですが、代名詞と副詞で品詞が異なり、使い方も少し異なります。

関係副詞は「how」「when」「why」「where」の4つ

関係副詞は、関係代名詞と同様に先行詞が何かによってどれを使うべきか変わります。

「reason」など、先行詞が理由を示す名詞の場合には、「why」を使います。

That is why he started to write novels.
そういうわけで、彼は小説を書き始めた。

「method」や「way」など、やり方、方法を意味する先行詞をとる場合、「how」を使います。

This is how I finished my homework.
このようにして宿題を終わらせた。

「place」などの場所を示す名詞、あるいは「situation」「condition」などの状況を示す名詞を先行詞にとる場合、「where」を使います。

Here is a place where last Olympic games were held.
ここが前回のオリンピックが開催された場所です。

「time」など、時間、時点を意味する名詞を先行詞に取る場合、「when」を使います。

The first day when we met each other was November 10th, 2010.
わたしたちが初めて会った日は2010年11月10日だった。

関係代名詞との違いは「前置詞+関係代名詞」をまとめられる点

関係副詞を使えば、前置詞と名詞を丸ごと1語で包むことができます。

Tokyo is the city in which next Olympic games are held.
東京は次のオリンピックが開かれる都市です。Tokyo is the city where next Olympic games are held.
東京は次のオリンピックが開かれる都市です。

どちらの用法もよく利用されており、どちらが良くてどちらが悪い、といったことはありません。両方使い分ける、聞き分けることができるようになっておくといいでしょう。

接続詞と形容詞の働きを兼ねる「関係形容詞」

関係形容詞は、これも名が示すように形容詞としての役割を持つ関係詞です。ここでは、関係形容詞の中でも代表的な、「what」と「which」について説明していきます。

whatを使うケース

関係形容詞「what」は、「~する何かすべて」というように、ありとあらゆるものをひっくるめて1つの名詞句にしたいときに便利です。何でもかんでも、というニュアンスがります。

He lost what money he had.
彼は有り金全部失った。

上のように書くと、財布の中の金も、貯金箱の中の金も、ポケットの中の金も、何もかも失った、というニュアンスが如実に伝わります。

whichを使うケース

関係形容詞の「which」は、先行する名詞句や節まるごとを先行詞として、2文を1文につなげる役目があります。接続詞的に使われることが多く、後述する非制限用法でしか使うことができません。

She might be absent, in which case you should go first.
彼女は欠席するかもしれない、その時には、先に行ってください。

関係詞の制限用法・非制限用法

関係代名詞には、制限用法と非制限用法の2種類があります。ある先行詞を明確にするために修飾する用法を制限用法といい、制限しない場合には非制限用法といいます。

制限用法と非制限用法の違いは、関係代名詞の直前でカンマを打つか打たないかの違いだけなのですが、実はこのカンマの有無が文の意味を大きく左右します。例文で確認してみましょう。

制限用法

関係詞の制限用法は、対象(先行詞)を特定することが特徴です。

I have 2 sons who play soccer.
サッカーをしている2人の息子がいます。

この例文の場合、サッカーをしている子どもがいることは言わずもがななのですが、サッカーをしていない、3人目、4人目の子どもがいてもおかしくないことがわかるでしょうか。

このように、不特定多数のまとまり(息子全員)の中から、特定の誰かをピックアップして言及する用法を、制限用法といいます。

非制限用法

上で解説した例文の関係詞の直前にカンマを打つと、非制限用法になります。

I have 2 sons, who plays soccer.
私には息子が2人いて、その息子たちはサッカーをしています。

「わたしには息子が2人いて、で、その息子がさ...」のように、まず自分に子どもが2人いることを確定させてそこで意味を区切ってから、その子どもがどうこう、という説明をする流れになります。日本語でこのように言われたら、3人目、4人目の子どもがいるとはまず思いませんよね。

この例文の場合、カンマで意味的な区切りが発生するので、サッカーをしている、していない関係なしで、2人以上の息子が存在することはありえません。そしてカンマ以降で、「その2人の息子がさ…」という話の流れになっています。

このように、カンマを打つ、打たないだけでかなり意味合いが変わってきます。

「関係詞+ever」で使われる複合関係詞

最後に、「関係詞+ever」で使われる複合関係詞についてみてみましょう。これらの複合関係詞は主節を強調するために、譲歩的に使われることが多いです。

Whenever he plays the piano, he shut his eyes.
彼はピアノを弾くときにいつも目を閉じる。Wherever you go, I will follow you.
どこに行こうともついていきます。Whoever knocks the door, just ignore.
誰がドアをたたいても無視してください。You can purchase whatever you want.
何でも欲しいものを買ってもいいです。

Whichever you eat, consequence is same.
どちらを食べたって、結果は同じだよ。

You can take whomever you want to the trip.
旅に連れて行きたい人ならだれでも連れていけます。

However hard you practice, you cannot win the game.
どんなに練習しても、試合には勝てない。

英語の関係詞まとめ

英語の関係詞は、用法や場合分けが非常に多く、理論的に理解できたとしても実際の英作文や英会話ですらすらと出てくるレベルにするには時間を必要とします。しかし、今回学んだこと以上の知識はないので、この記事で網羅されていることをしっかりと理解したうえで、きちんとトレーニングを積めば誰でもマスターすることは可能です。難しいからといってあきらめることなく、ぜひ頑張ってみてください。

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