名詞とは、「人やモノの名称」を表す言葉です。英語でも日本語でも名詞の意味は同じですが、勉強していくと、英語の名詞は日本語に比べて奥が深く複雑に感じるかもしれません。

名詞は、英語の文章内に必ずと言っていいほど登場する品詞ですが、あまり詳しく勉強したことがない方が多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、「一般動詞」「固有名詞」という名詞の基本から、日本語ではなじみの無い英語特有の「可算名詞」「不可算名詞」、さらに、英語において特に間違いやすいポイントといわれる冠名「a / the」の使い分け方まで詳しく解説します。

名詞とは?英語における役割を理解しよう

人やモノ、コトなどの名称を表す単語を名詞と呼びます。英語では、主語や目的語に使われる単語の多くが名詞で、補語にもなります。日本語と同じく、英語にも「boy」「apple」「house」「cat」「Japan」など、さまざまな種類の名詞が存在します。

名詞は主語、目的語、補語になれる

英語において、名詞は、文章の中のどの位置に入るかによって、「主語(S)」か「目的語(O)」か「補語(C)」 になります。

主語(S)として名詞を使う場合

英語も日本語も、「誰が」「何が」を説明する文章の主体を表す言葉が主語です。主語として名詞を使う場合は、名詞が文頭にきます。

Taro can run fast.
太郎は速く走れる。
James likes sushi.
ジェームスはお寿司が好きです。

目的語(O)として名詞を使う場合

英語の文章には、主語の動作を表す「動詞」が必ず使われます。その動作の対象を表す言葉が目的語で、「(主語)が~をする」の「~を」の部分に名詞が使われることが多いです。

I played baseball yesterday.
昨日野球をしました。
I will invite James for my party.
私はジェームスをパーティに招待します。

補語(C)として名詞を使う場合

補語とは、主語の状態を表す言葉です。そのため、主語=補語という関係が成立します。

James is a student.
ジェームスは学生です。
She will become a singer.
彼女は歌手になるでしょう。

なお、名詞は形容詞とセットになって使われることも多くあります。形容詞が付くことによって名詞に情報を追加することができるのです。

She is a tall girl.
彼女は背が高い女の子です。
That was a delicious cake.
あれは美味しいケーキでした。

動名詞・名詞句・名詞節も同じはたらきをする

基本的な名詞の他に、動名詞・名詞句・名詞節と呼ばれるものがあります。

動名詞

動名詞は、動詞に「ing」をつけることで名詞化したものです。英語ではひとつの文章内で動詞を続けることはできないので、動詞を名詞化して使います。その場合の動詞は「~すること」になります。

Taro likes playing games.
太郎はゲームをすることが好きです。
I will go swimming tomorrow.
明日泳ぎに行きます。

名詞節

名詞節とは、主語と動詞を含む2語以上の文章のかたまりのことで、そのかたまり全体で「~(という)こと」という名詞の意味を持ちます。

【thatの後に来る場合(that節)】
I know that she likes music.
私は、彼女が音楽が好きなことを知っています。
It is evident that he said so.
彼がそう言ったことは明確です。
【whatの後に来る場合(what節)】
She didn't remember what I said to Taro.
彼女は私が太郎に言ったことを覚えていませんでした。
He knows what I like to do.
彼は私がしたいことを知っています。

名詞句

名詞は「in」「to」「on」「with」などの前置詞とくっつくことでも名詞句になります。主語+動詞の形を取りません。

I walk in the park every day.
私は毎日その公園の中を歩きます。
James enjoyed playing piano at the party.
ジェームスはパーティでピアノを弾くことを楽しみました。

代名詞とは少し役割が違う

文中に一度出てきた名詞を、繰り返し使うのを避けるために代わりに用いる表現を代名詞と呼びます。英語では「He」「She」「it」「that」などが代表的なものです。
代名詞も名詞の一部ですが、英語では独立した品詞として扱われており、使用の際に名詞と代名詞では語順が変わる「倒置」を行う場合があります。

たとえば、「迎えに来る/行く」という意味の「pick up」は、代名詞「me」を使うと以下のような語順になります。

Can you pick me up?
私を迎えに来てくれる?

そして、個人名の名詞を使うと以下のようになります。

Can you pick up Jenny?
ジェニーを迎えに行ってくれる?

英語の名詞を種類分け!分類は2段階だけでOK

英語の名詞は「人・モノ・場所・コト」などをあらわす言葉ですが、2段階で分類することができます。

まずは「一般名詞」と「固有名詞」にわかれる

まず初めの段階の分類は、「一般名詞」と「固有名詞」です。

一般名詞

一般名詞とは、通常の物や概念をあらわす言葉で、「apple(リンゴ)」「star(星)」「pen(ペン)」などが一般的な名詞です。

固有名詞

固有名詞とは、「Tokyo(東京)」「John(ジョン)」など、特定の物・場所・人の名前などをあらわす言葉です。固有名詞の最初の文字は大文字にします。

一般名詞はさらに「可算名詞」と「不可算名詞」にわかれる

一般名詞がさらに「可算名詞」と「不可算名詞」にわかれるのが2つ目の段階です。

「apple」や「pen」のように、1個、2個、と数えられるものを可算名詞と呼び、「Love(愛)」や「water(水)」「money(お金)」「knowledge(知識)」のように一定の形がないものや概念の場合は数えられない不可算名詞となります。

少しややこしいのは、「apple」や「orange」などの切り分けられるものです。切ってお皿に盛り合わせた場合やジュースになった場合は、明確に数えることができなくなるので不可算名詞として扱われます。

その他、不可算名詞に分類されるのは以下のような名詞です。

・人や事物の集合体をあらわす集合名詞
例)family(家族)、class(クラス)、audience(聴衆)など・状態・性質・行動をあらわす抽象名詞
例)kindness(親切)、health(健康)、flight(飛行)など・具体的ではあるが一定の形を持っていない液体や気体などをあらわす物質名詞
例)sugar(砂糖)、oil(油)、tea(お茶)、air(空気)など

名詞にまつわる重要ルール1:複数形

可算名詞は数えられるものなので、単数形と複数形が存在します。名詞を複数形にするには、単語の語尾に「s」をつけて「apples」のようにします。しかし、英語には、複数形の作り方にもいくつかのルールがあります。

語尾が「子音+y」で終わる単語

語尾が「子音+y」で終わる場合は、「y」を取って「ies」をつけます。

country(国) → countries
city(都市) → cities

語尾が「s, ss, sh, ch, x」 で終わる単語

語尾が「s, ss, sh, ch, x」 の場合は、語尾に「es」をつけます。

単数形 複数形
Bus(バス) Buses
Bress(ドレス) Dresses
Dish(お皿) Dishes
Peach(桃) Peaches
Box(箱) Boxes

語尾が「f, fe」で終わる場合

語尾が「f, fe」で終わる場合場合は、語尾の「f」を「v」に変えて「es」をつける単語と、そのまま「s」をつける単語、どちらでも良い単語があります。

「f」を「v」に変えて「es」をつける単語 leaf(葉) → leaves
wife(妻) → wives
wolf(オオカミ) → wolves
knife(ナイフ) → knives
そのまま「s」をつける単語 proof(証拠) → proofs
roof(屋根) → roofs
cliff(崖) → cliffs
belief(信念) → beliefs
どちらでも良い単語 handkerchief(ハンカチ)
→ handkerchieves、handkerchiefs
scarf(スカーフ)
→ scarves、scarfs

語尾が「o」で終わる単語

語尾が「o」で終わる場合は、「母音+o」の単語はそのまま「s」をつけます。「子音+o」の単語はそのまま「s」をつける場合と「es」をつける場合があります。

そのまま「s」をつける単語 Radio(ラジオ) → radios
studio(スタジオ) → studios
banboo(竹) → banboos
zoo(動物園) → zoos
piano(ピアノ) → pianos
「es」をつける単語 potato(じゃがいも) → potatoes
tomato(トマト) → tomatoes
hero(英雄) → heroes

どれにも当てはまらない単語

英語には上記の他にも、変わった変形の仕方をする単語があります。こちらは頻出のものを紹介しますので、この機会に暗記してしまいましょう。

man(男性) → men
woman(女性) → women
child(子ども) → children
mouse(ネズミ) → mice
Goose(ガチョウ) → Geese
tooth(歯) → teeth
foot(足) → feet

常に複数形で表す名詞もある

日本語の名詞には複数形がないので気がつかないことも多いのですが、2つ以上で1組をなすものは常に複数形で表されます。

Scissors ハサミ
pants ズボン
shoes 靴
tongs トング
glasses メガネ
headphones ヘッドフォン

名詞にまつわる重要ルール2:「数え方」の修飾語

many, much(たくさんの)、 few, a little(少ない)など、数量の多さ少なさをあらわす英語の修飾語の使い方に戸惑う人は多いのですが、これは可算名詞か不可算名詞かで簡単にわかります。

「many」「a few」は可算名詞に、「much」「a little」は不可算名詞に使います。「a lot of (lots of)」や「plenty of」は可算名詞と不可算名詞どちらにも使用することができます。

<可算名詞の場合>

I carried many flowers for the party.
パーティのためにたくさんの花を運びました。
John ate a few cupcakes.
ジョンはカップケーキをいくつか食べました。

<不可算名詞の場合>

Taro spent so much time for playing games.
太郎さんはゲームに膨大な時間を費やしました。
How much is that?
それはいくらですか?

また、不可算名詞は1個、2個とは数えられませんが、カップに入れた液体や一部分を切り出した単位を使って数えることができます。たとえば、一杯の水であれば「a glass of water」、一切れの肉なら「a piece of meat」など、「単位+of+名詞」の形で表現します。

Can I have a glass of wine?
ワインを一杯いただけますか?
I ate a piece of bread.
パンを一枚食べました。

上記以外にも、頻出の「単位+of+名詞」の形を紹介しますので、いつでも使えるようにしておきましょう。

a cup of ~ 一杯の~
a bottle of ~ 一瓶の~
a block of ~ 一塊の~
a kilo of ~ 1キロの~

名詞にまつわる重要ルール3:冠詞「a / the」の使い分け方

日本語では冠詞を使わないので、多くの人が、英語の「a / the」の使い分けに戸惑っているかもしれません。しかし、意外と簡単に使い分ける方法があるのです。

それは、それが特定できるかできないかの違いです。

「a」をつけた場合は「多くの中のひとつ」「とある」という意味合いになり、「the」をつけた場合には「その」という特定の物を指すことになります。

Do you want go to a cafe?
(どこかの)カフェに行かない?
Do you want go to the cafe?
(あの / いつもの)カフェに行かない?

上の例のように、「a cafe」と言った場合は特定のカフェがあるわけではなく、「どこかのカフェに行こう」という意味になります。「the cafe」と言った場合は、街で唯一のカフェだったり、いつもの行きつけのカフェなどお互いに共通の認識で「そこ」とわかっているカフェを指します。

また、The Moon(月)やThe Sun(太陽)など、常識として誰もが知っている唯一の物にも「a」ではなく「the」を使います。

He is a president.
彼は(どこかの国の)大統領です。
He is the president of the United States.
彼はアメリカ合衆国の大統領です。

英語の名詞まとめ

今回は、英語の名詞について詳しく解説しました。

名詞は「人・モノ・コト」などをあらわす単語で、ほとんどの文章の主語になる品詞です。その名詞の中にも可算名詞と不可算名詞という「数えられる/数えられない」名詞があったり、単数形と複数形で形が変わるなど複雑な感じがしますが、基本的なルールを理解すれば難しくありません。

名詞は、文章を作る上でとても重要な役割をします。今まで英語の名詞のルールについて曖昧だった方は、この記事を参考にしていただけると幸いです。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

ピックアップ