英語には主語(S)、述語(V)、目的語(O)、補語(C)の4つの主要素を使った5つの文型があります。目的語は、そのうちの第3文型、第4文型、第5文型に、補語第2文型と第5文型に入っている要素ですが、目的語や補語についてよく分からない、区別がつかないという方も多くいらっしゃると思います。

そこで、今回は「目的語とは?」「補語とは?」という基本から、目的語、補語の入った文型の説明、目的語と補語との見分け方を、例文を交えて詳しく解説します。

目的語とは?使われ方を例文で見てみよう

目的語とは、動詞の対象・目的になる言葉のことで、「誰が、何を、どうする。」という文の中で「何を」をあらわす語です。「何」の部分を「誰」に置き換え、またその逆もOKです。

日本語訳に落とし込むと、少しわかりやすくなったのではないでしょうか。

なお、目的語は他動詞の後ろに位置します。他動詞とは、後ろに目的語がつかないと文章として成立しない動詞のことを指します。

たとえば、haveは「~を持っている」という意味ですが、I have という形では目的語が抜け落ちている状態です。実際に日本語訳にしてみても、「私は持っています。」では明らかに不自然な文章で、「何を?」と聞きたくなりますよね。他動詞が目的語を必要とする理由がおわかりいただけると思います。

目的語になれるのは、名詞、代名詞、そして名詞の働きをする句や節です。

<目的語が名詞の場合>
I study English.
私は英語を勉強します。

「I study」だけでは意味が不完全なので、「何を」に当たる「English」という名詞が目的語として必要です。

<目的語が代名詞の場合>
Taro saw her.
太郎さんは彼女を見ました。

この文章でも、「her」という代名詞が無ければ意味が不完全です。「彼女を」という目的語を入れて初めて意味の通る文章になります。

<目的語が名詞節の場合>
I know that John likes cats.
私は、ジョンがネコを好きなことを知っています。

この文章では、that以降のすべてが名詞の働きをする目的語となります。「that」は「I know」と「John likes cats」をつなげる接続詞で、「John likes cats(ジョンがネコを好きなこと)」を含めて、名詞の役割をする名詞節になります。名詞節はひとつのかたまりとして目的語になることが可能です。

では、次は5文型に落とし込んで、もう少し詳しく目的語について解説します。

第3文型(S+V+O)

第3文型は、「主語+述語+目的語(S+V+O)」で成り立ちます。日本語に訳すと「誰が、何を、どうする」という文章です。(「何」の部分を「誰」に置き換え、またその逆もOKです。)

目的語になる語は、名詞や代名詞がほとんどです。述語動詞で表される動作の対象が目的語で、「何を」「何に」の部分に当たります。

I play tennis.
私はテニスをします。

「I(私は)」が主語、「play(~します)」が述語、「tennis(テニスを)」が目的語です。

Jenny ate a lot of cupcakes.
ジェニーはたくさんのカップケーキを食べました。

「Jenney(ジェニーは)」が主語、「ate(食べました)」が述語、「a lot of cupcakes(たくさんのカップケーキを)」が目的語になります。

I know that John went to Europe.
私はジョンがヨーロッパに行ったことを知っています。

この場合は、主語が「I(私は)」、述語が「know(知っています)」、そして目的語は「that John went to Europe(ジョンがヨーロッパに行ったこと)」という名詞節です。

第3文型では、主語と述語(動詞)のあとに、動詞の目的である目的語が来ます。

第4文型(S+V+O+O)

第4文型は、「主語+述語+目的語+目的語(S+V+O+O)」という、第3文型にもうひとつ目的語を加えた形で成り立ちます。日本語訳では「誰は、誰に、何を、どうする」という意味になります。

1つ目の目的語は人、2つ目の目的語は物になる場合がほとんどですので、訳し方は基本的には上記の1パターンで覚えてしまって構いません。ちなみに、1つ目の「誰に」となる目的語を間接目的語、2つ目「何を」となる目的語を直接目的語と呼びます。

では、例文を見てみましょう。

Jenny showed me a picture.
ジェニーは私に写真を見せてくれました。

この文では、「me(私に)」が間接目的語、「a picture(写真を)」が直接目的語です。

I gave my friend some oranges.
私は友達にオレンジをいくつかあげました。

この場合は、「my friend(友達に)」が間接目的語、「some oranges(いくつかのオレンジ)」が直接目的語です。

第5文型(S+V+O+C)

第5文型は、「主語+述語+目的語+補語(S+V+O+C)」になった文型です。O=C という関係になるのが特徴です。日本語訳では「誰は、何を、どのように、どうする。」という意味になります。(「何」の部分を「誰」に置き換え、またその逆もOKです。)

第4文型と混乱してしまう方も多いのですが、第4文型(S+V+O+O)ではO=Oという関係にはなりません。述語動詞のあとにイコール関係となる2連続の語が出てくるかどうかが、見た目での違いです。

I named my cat Kitty.
私はネコにキティと名前を付けました。

この文では、「I(S)」「named(V)」「my cat(O)」「Kitty(C)」で、ネコとキティは同じものを指すので O=C の関係が成り立っていますね。

I found him interesting.
私は彼のことを面白いと思った。

この文でも、「him(O)」=「interesting(C)」の関係が成り立ちます。

補語とは?使われ方を例文で見てみよう

補語は、主語や動詞、目的語だけでは文章の意味があまり通じないときに、追加情報を補うために使われる語です。主語の意味を説明する補語を「主格補語」、目的語の意味を説明する補語を「目的格補語」と呼びます。それぞれの補語を文型ごとに解説します。

第2文型(S+V+C)

第2文型(S+V+C)では、補語Cが主語Sについての補足情報を与えており、S=Cの関係が成り立ちます。補語Cは主語Sの知覚・状態・変化を表します。

My dog is very big.
私のイヌはとても大きいです。

この文章では、「My dog(S)」と「is(V)」だけでは意味が通じません。そのため、主語の状態を説明する補語が必要になります。このように、主語を説明する補語を主格補語と呼び、「My dog」=「very big」のように主語=補語の関係をつくります。

My brother became a teacher.
私の弟は先生になりました。

この文章でも、「My brother(S)」と「became(V)」だけでは意味が通じません。そこに主語を説明する補語「a teacher」を加えることで意味の通じる文章になります。

第5文型(S+V+O+C)

第5文型では、補語Cが目的語Oについて補足情報を与えており、O=Cの関係が成り立ちます。目的語に追加情報を補う場合は目的格補語と呼ばれ、補語Cには名詞・形容詞・現在分詞・過去分詞・原型不定詞・to不定詞などが入ります。

We call him Jonny.
私たちは彼をジョニーと呼びます。

この例文では、「him(O)」と「Jonny(C)」はイコールの関係にあります。したがって、補語「Jonny」は目的格補語です。

My mother left the door open.
私の母はそのドアを開けたままにしました。

この文章では、「the door(O)」の状態は「open(C)」で、O=Cの関係になるのでCは目的格補語です。

目的語と補語の違いは?誰でもできる見分け方

目的語と補語はどちらも述語Vの後ろにおかれるため、なかには混乱してしまう方もいるでしょう。しかし、目的語と補語を簡単に見分ける方法があります。それは、「イコール関係を作るかどうか」です。

イコール関係とは、人やモノの補足情報を加える、または主述関係をつくることで生み出されます。この役割は、補語にあるのです。
イコール関係がある所では補語が活躍していると認識しておきましょう。

ちなみに、補語で与えた情報よりもさらに細かい追加情報(時間、場所など)は修飾語Mで補うことになります。

主語Sとイコール関係になっているか確認

補語は、文字通り情報を「補う語」ですので、主語Sとイコールの関係をつくります。主語Sとイコールになっていれば補語、なっていなければ目的語です。

Taro plays volleyball.
太郎さんはバレーボールをします。

この文章では、「Taro」と「volleyball」はイコールではないので「volleyball」は目的語になり、「S+V+O」の第3文型です。

I am a student.
私は学生です。

この場合は、「I」と「a student」がイコールなので、「a student」は補語ということになります。つまり、「S+V+C」の第2文型です。

目的語と主述関係になっているか確認

補語は、目的語と主述関係になり、目的語ともイコール関係をつくります。

She saw a bird flying.
彼女は鳥が飛んでいるのを見ました。

この場合は、「a bird」=「flying」、「鳥が飛んでいる」という主述の関係になるので、「S+V+O+C」の第5文型で補語になります。

His grandma gave him a candy.
彼の祖母は、彼に飴をあげました。

「何を/誰を」「何に/誰に」「何が/誰が」と訳される場合は目的語です。この文章では、「飴を」という意味なので「S+V+O+O」の目的語になります。

名詞が2つ続いたとき、イコール関係なら後ろは補語

もし名詞が2連続していた場合、それぞれがイコール関係なら第5文型(S+V+O+C)となり後ろは補語となります。イコール関係でない場合は、どちらも目的語であり第4文型(S+V+O+O)となる可能性が高いです。

I made her angry.
彼女を怒らせてしまいました。

この場合は、「her」=「angry」のイコール関係になっているので「S+V+O+C」の第5文型で補語になります。

I made him dinner.
私は彼に夕飯を作りました。

この文章の場合、「him」=「dinner」ではないので「S+V+O+O」の第4文型で、目的語とわかります。

英語の目的語と補語の見分け方・使い方まとめ

目的語と補語の基本的な解説と、目的語と補語の見分け方や使い方をご説明しました。

目的語とは、他動詞の後ろについて述語動詞の「目的(対象)となる語」のことで、文章の中の「何を」を表します。

補語は、主語や目的語だけでは文章の意味が不完全な場合に意味を「補う語」です。

どちらも述語Vの直後におかれるため混同してしまうかもしれませんが、「イコールの関係をつくっているかどうか」で簡単に見分けることが可能です。イコールの関係を与えている場合は補語、そうでない場合は目的語の可能性が高くなります。

S, V, O, C の要素で説明される5文型の学習において、目的語と補語が見分けられることはや大変重要ですので、しっかりとこの記事の内容を身につけておきましょう。

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