英検準1級を受験予定の皆さん、二次試験の対策は進んでいますか?

英検の面接試験の大体の流れは、過去の受験経験でご存じかもしれませんが、やはり準1級ともなると、非常に高いレベルのスピーキングスキルが求められることとなります。

そこで今回は、英検準1級の面接試験に向けて、流れのおさらいから本番押さえるべきポイントまで、面接の臨み方と対策をご紹介してみたいと思います。

英検準1級二次試験(面接)の日程・配点

それではまず、面接試験の日程と配点について確認していきましょう。既にご存じの方は、おさらいを兼ねて目を通してみてくださいね!

英検準1級 二次試験の日程

英検の二次試験の日程は、A日程とB日程にわかれています。申し込み方法や年齢によって日程が変わりますので気を付けましょう。

・団体申し込み

団体区分 1級・準1級 2級、準2級、3級
中学校
高等学校
小・中/中・高/
小・中・高一貫校
高等専門学校
専修学校高等課程
特別支援学校
A日程 A日程
小学校
大学
短大
B日程

・個人申し込み

年齢区分 1級、準1級 2級、準2級、3級
東京・神奈川・千葉・埼玉・愛知・大阪・兵庫の受験地で受験する場合(※) 左記以外
20歳以下
(1998年4月2日以降生まれ)
A日程 A日程 B日程
21歳以上
(1998年4月1日以前生まれ)
B日程

例として、2019年度の第3回検定は以下のようになります。

A日程:2020年2月23日(日)
B日程:2020年3月1日(日)

38点満点、約6割の得点で合格点に

英検準1級の二次試験の配点は以下のとおりとなっています。

ナレーション 15点
質問1~4 20点(5点×4)
態度 3点
38点

英検は最終的に合格・不合格で結果がでますが、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの四技能について、それぞれ独自の方法でスコア化したCSEスコアという基準が採用されています。

面接の結果もこのスコアに反映され、筆記試験の結果と合わせて合否が判断されます。英検準1級の合格点は公表されていませんが、このCSEスコアで約6割得点できれば合格するといわれています。

英検準1級二次試験の流れ【フレーズつき解説】

さて、それでは英検準1級の二次試験(面接)の流れを見ていきましょう!

英検準1級の面接は、試験時間が8分と、2級の時よりも1分長い試験です。自分の番が回ってくるまでの間、スマホの操作は不可ですが、本での勉強は許可されているため、事前に使えるフレーズをまとめておき、面接直前まで確認しておくといいでしょう。

なお、英検二次試験の採点基準は、面接官からの質問に対してしっかりと答えられているかどうかなので、各フローで完璧さを求める必要はありません。事前に準備したフレーズを使うことよりも、面接官の言うことをよく聞いて、それに対して適切なレスポンスをしていくことを最重視しましょう。

それでは、面接試験の流れを追いながら、使えるフレーズをご紹介してまいりましょう。

入室する

ドアをノックして入室しましょう。面接官は日本人と外国人の2人です。中に入ったら簡単な挨拶をします。

Hello.
こんにちは。

日本のように「失礼します」といった言葉は必要ありません。「面接官に対して「ハロー」でいいの?」と思うかもしれませんが、相手の年齢やシーンを問わず使える最初の挨拶ですので元気よく声を出しましょう。

Good afternoon.
こんにちは。

面接の行われる時間帯に応じて、「afternoon」の部分は適宜変更しましょう。

面接官に「面接カード」を渡す

Can I have your card, please?
面接カードをいただけますか?

面接官のセリフです。はじめから「は?」となってしまわないよう気を付けましょう。

Here you are.
どうぞ。

中学校で習った記憶があるかもしれませんね。「はい、どうぞ。」と物を手渡しながら使う決まり文句です。黙ってカードを差し出すよりも丁寧な印象を与えることができます。

着席する

Please have a seat.
どうぞおかけください。

日本の面接と同じように、相手に促されてから座るようにしましょう。

Thank you.
ありがとうございます。

黙って着席せず、一言御礼を言って着席します。

かんたんな日常会話

着席したらまずは、受験者名・受験級の確認など簡単な日常会話が交わされます。

問題に答えるわけではありませんので、面接の結果に直接結びつくことはありませんが、「態度(アティチュード)」の点数に反映される可能性はありますので、決して気を抜くことなく応答しましょう。ここで使えるフレーズは以下のとおりです。

May I have your name, please?
お名前を教えていただけますか?

聞き慣れた「What’s your name?」はカジュアルな表現なので、面接では使われません。こちらのフレーズを覚えておくようにしましょう。

My name is 〇〇.
私の名前は〇〇です。

こちらも基本的なフレーズですね。「I’m 〇〇.」でも名前を伝えることはできますが、「My name is…」の方が丁寧ですのでこちらを使いましょう。

This is the Grade Pre-1 test, OK?
これは準1級のテストです。よろしいですね?

受験級が間違いないかの確認です。「OK.」と返事をしましょう。

How are you today?
調子はいかがですか?

欧米では決まり文句です。本当に体調を確認しているわけではないので、円滑に先に進んでいけるよう「I’m fine.(元気です。)」などと無難に答えておきましょう。

「問題カード」を受け取る

Let’s start the test.
それではテストを始めましょう。
This is your card.
こちらがあなたのカードです。

面接官の合図で試験開始です。

Thank you.
ありがとうございます。

カードを差し出されたら、無言で受け取ることのないよう、「(これからの試験について)よろしくおねがいします」の気持ちを込めて一言御礼を述べましょう。

1分間で内容を把握する(ナレーションの考慮時間)

ここまでは英検2級の面接と同じ流れでしたが、この1問目から早速違いが出てきます。

パッセージを眺めたあと、まず音読をした2級とは違い、準1級では自ら内容を言い表す文章を考えてナレーションをしなければなりません。ですから、この1分間の時間では、このあとのナレーション・質疑応答に備えて、内容を素早く把握し、話す内容を考えます。

また、どんな質問が来ても答えられるように、さまざまな切り口からイラストをじっと観察します。登場人物の表情から、どんな感情なのかを示さなければならないケースが多いため、感情を表すフレーズはここでいくつかチェックしておきましょう。

be envious of~
~を羨ましく思う
be shocked by~
~に衝撃を受ける
be pleased with~
~に満足するA thought B would be happy
AはBが喜ぶだろうと思った

2分間でナレーションを行う

ナレーションは、制限時間の2分を過ぎると面接官から強制的に終了させられてしまいますので、事前に2分がどのくらいの長さなのか、時間感覚を掴んでおくようにしましょう。

だいたい、1コマ当たり2~3文で説明するようにするとちょうどいい時間になります。なお、イラストの中に書かれている文字も適宜使っていきますので、1分間目を通す時はそこにも注目しておきましょう。

それでは、ナレーションで使えるフレーズをご紹介してまいりましょう。

A said to B, “….”
AがBに・・・と言った。

イラストの中のセリフを説明するときに使います。本来「A told B that…」といった文章が定番ですが、無理に使う必要はありません。背伸びせず簡単なフレーズで伝えるよう心がけましょう。

A complained (to B) that ….
AはBに…と不平を言った
A suggested that B do.
AはBが…すべきだと提案した。

こういった表現を使うと、ただsaid(言った)というよりも、登場人物の感情や言葉のニュアンスがしっかりと出ますね。表現力をよりアピールができるので好印象です。

イラストに関連した質問に答える

いよいよ、質疑応答の時間となります。面接官からはあらゆる角度から質問されるので、注意深くイラストを見ておくことが大切です。英検公式サイトでは、バーチャル問題が掲載されており、本番によく似た形の問題を実際に見ることができます。

Please look at the fourth picture. If you were the woman, what would you be thinking?
4枚目の絵を見てください。あなたがその女性だったとしたら、何を思いますか?

日本英語検定協会からの引用

状況説明はナレーションで終えてしまっていますので、いきなり自分の考えを聞く質問が行われます。

なお、今回ご紹介している英検公式サイトのバーチャル問題では、実際の面接の流れをアニメーションで追いながらイメージトレーニングができるようになっています。
本番前にぜひ見てみてくださいね!

問題カードを裏返して、問題カードのトピックに関連した質問2つに答える

Please turn over the card and put it down.
カードを裏返して置いてください。

いつまでもカードを見ていると、面接官に「指示が伝わらなかったのかな?」と思われてしまいますから、速やかに従いましょう。
続いて、問題カードを裏返して質問に答えます。内容をしっかり把握しているかが試されます。

Should more be done to warn children about the dangers of smoking?
喫煙に伴う危険について、もっと子どもたちに警告すべきだと思いますか?
Do you think that the crime rate in Japan will increase in the future?
日本の犯罪率は将来増加すると思いますか?

日本英語検定協会からの引用

crime rateなどの聞き慣れない単語も即座に理解して反応できるかが難しいところです。明らかに準2級よりもレベルアップしているのが感じられるかと思います。

I agree.
私は賛成です。
I disagree.
私は反対です。

今回ご紹介した問題では直接当てはまりませんが、問題カードのトピックに関連した質問に答えるときによく使われるのがこちらのフレーズです。自分の主張を回りくどく発言することが多い日本語とは違い、とにかくまずは、自分の立場をはっきりさせるのが欧米式です。

社会性のある質問に答える

英検2級の面接でも登場した、社会性のある質問です。自分の経験に基づき、問題に対してどう考えるかを説明していくことになりますので、ある程度まとまった話をすることになるでしょう。二次試験の中で最も回答の自由度が高い部分ですから、経験談なども交えながら話を掘り下げるのもいいですね。

Do you think that public opinion can influence decision made by the government?
世論は政府の意思決定に影響を及ぼすことができると思いますか?

日本英語検定協会からの引用

日本語で問われても「うーん」と悩んでしまいそうな問題ですが、どんな意見だとしても不正解にはなりませんので、あくまで自分が英語に直しやすそうな内容で答えるようにしましょう。

We should~.
私たちは~すべきです。
We shouldn’t~.
私たちは~しないべきです。
I think that~.
私は~と思います。
I don’t think that~.
私は~とは思いません。

シンプルですが、社会問題について問われた時に使いやすいフレーズです。意見を表明しようと思った時、自然に出てくるように覚えておきましょう。

問題カードを面接官に返却する

This is the end of the test.
これでテストは終わりです。
Could I have the card back, please?
カードを返していただけますか?

面接開始のときと同じように、「Here you are.(どうぞ。)」と言いながら返しましょう。

退室する

You may go now.
退室していただいて結構です。
Have a nice day.
よい1日を。

別れ際に「Have a nice day.」と言うのも欧米独特の文化ですね。最後の最後で「Yes.(はい。)」などとぶっきらぼうに答えてしまわないように、「You too.(あなたもよい1日を。)」と返せるくらいの気持ちの余裕があるといいですね。「Thank you. Good bye.(ありがとうございます。さようなら。)」というのも後味が良く好印象です。

必ずおさえたい6つのポイント!英検準1級 二次試験の臨みかた

さて、英検準1級の面接の流れはつかめたでしょうか?

2級の時よりもぐっとレベルアップしていて、「難しそう・・・」と不安になられた方も多いかもしれませんね。たった8分間とはいえ、やはり二次試験も、おさえるべきポイントを事前に確認して、一次試験同様に万全な準備をしておかなければなりません。そこでここからは、英検準1級の二次試験において必ずおさえたい6つのポイントをご紹介したいと思います。

面接試験中は英語のみを使う

2級の時と同様、面接試験中は挨拶や指示、それに対する応答も全て英語です。面接官は日本語が通じない相手だと思って話すようにしましょう。英検準1級の面接において登場しがちなフレーズは前項にまとめていますので、試験前にはしっかりチェックしておくようにしましょう。

ハイレベルな単語やフレーズを使う必要はない!瞬時に明確な回答を心がける

英検の二次試験では、言葉に詰まって黙り込んでしまうことが一番良くありません。準1級レベルになると、その時点で不合格となってしまいます。単語や文法が中学生レベルになってしまっても構いませんので、とにかく瞬時にレスポンスすることを心がけましょう。

また、ハイレベルな知識を使おうとして、かえって何が言いたいのかわからなくなってしまっては元も子もありません。簡単な単語・文法でもいいので、端的に明確な回答をすることを意識しましょう。

瞬時に回答をする

先ほども述べたように、英検の面接ではとにかく黙り込んでしまって沈黙になることだけは避けなければなりません。なかなか回答が思いつかなかったときのために、場をつなぐフレーズをいくつか見ておきましょう

Well…
ええと・・・
I mean…
つまり・・・
Let me see…
ええと・・・

こういった表現を知っておくと、言葉に詰まらないので安心です。どんな場面でも使えるフレーズをいくつかストックしておくだけで、面接試験当日の緊張感を少し和らげることができるでしょう。

結論先行のスピーキング

自分の主張を回りくどく発言することが多い日本語とは違い、とにかくまずは自分の立場をはっきりさせるのが欧米式です。まず結論を述べてから、それを裏付ける事実や考えを述べるようにしましょう。

英検の面接における「受検者自身の意見を問う問題」は、日常会話でも一問一答形式でもなく、しいていえばプレゼンのような構成で答えるのがベストです。「結局何が言いたいの?」と面接官に思わせてしまっては不合格となってしまいますので、ポイントをしっかり押さえたわかりやすいスピーチを心がけましょう。ここが、英検の二次試験で最も対策を必要とする部分になります。

多少のフレーズ・文法ミスは減点されない

英検の面接試験では、質問に対して見当違いな答えをしていないか?という部分を一番チェックされています。したがって、さらっと流れていった話し言葉の中で多少のフレーズや文法ミスがあったところで、大きな減点にはなりません。各項目で制限時間もありますので、「間違えたかも?」と思っても無理に戻って直そうとせず、全体の流れを大切にするようにしましょう。

ネイティブスピーカーとの会話練習で万全な対策を!

では、これらのポイントをどのようにして対策していくか、という点についてですが、一番効果的なのはやはりネイティブスピーカーと話してみることです。練習なしで英検準1級の面接試験を突破するのは難しいので、英会話スクールなどを活用して必ず練習しておくようにしましょう。

通学制の英会話スクールだと、時間もお金もかかってしまうので難しい・・・という方にはオンライン英会話がおすすめです。英検の模擬面接をレッスンとして行ってくれるオンライン英会話も多いですし、自分の都合に合わせていつでもレッスンが受けられるプランの場合、話す相手の講師も毎回変わることになりますから、本番さながらの緊張感をもって練習ができます。

英検準1級二次試験(面接)の対策まとめ

英検準1級二次試験の対策についてご紹介させていただきました。参考になるものはあったでしょうか?英検準1級は、ご自身の英語スキルを証明するのに非常に強い資格です。2級から準1級に進んだ時、はじめはとてもハードルが高く感じるかもしれませんが、事前準備を万全にして、ぜひ合格目指してチャレンジしてみてくださいね!

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