IT系のエンジニアやプログラマーなどは、海外から最新の情報を学んだり、海外とのやり取りをしながらシステムを開発したりする上で、英語ができるととても可能性が広がる職業です。しかしながら、英語ができるエンジニアは常に人手不足と言われています。

今回は、エンジニアが英語を勉強すると得られるメリット4つから、エンジニアが仕事をしながら英語を勉強するための時間の捻出方法や、英語の勉強に役立つサイトなどまでご紹介します。

エンジニアが英語を勉強すると得られるメリット

IT業界のエンジニアは、英語ができるといち早く海外の動向がわかり最新の知識が学べたり、活躍の場を広げたりすることができます。エンジニアが英語を勉強すると得られるメリットは、大きいもので4つあります。

メリット1:海外の動向をキャッチでき、最新の知識が学べる

プログラミングをはじめとするIT先進技術は英語での情報量が圧倒的です。インターネットの情報の50%が英語で、日本語の情報はわずか5%と言われるだけあり、日本語では探せない質の高い情報や問題の解決方法など、英語で調べればほとんど出てきます。

また、ITの技術は日進月歩です。誰かが日本語に翻訳してくれるのを待っていては、すぐに情報が古くなってしまうでしょう。英語ができるということは、最新の情報を人に頼ることなくすぐにキャッチできるということです。

また英語を理解できるようになるということは、最新の知識が提供されるイベント・カンファレンスにも参加できるということ。例えば、iOSエンジニアならWWDC(アップルの世界開発者会議)に参加したり、.NETとマイクロソフトが運営する .NET Conf のライブストリーミングにてリアルタイムで質問したりといったことも夢ではありません。他にもGoogle I/OAWS re:Inventなど、多くのエンジニアが憧れるイベントは数多くありますが、英語ができれば直接最新の知識を得ることができるのです。

メリット2:活躍の幅を広げることができる

仕事で英語を使えるようになるだけでなく、フリーランスとして活躍する場合にも、国内に縛られることがなくなるので将来性が高まります。英語圏であるアメリカ・カナダ・オーストラリアや、イギリスなどのヨーロッパや世界中に活躍の幅を広げることができます。

メリット3:会社によっては待遇が改善されることもある

エンジニアとしての技術があるだけの人や、英語ができるだけの人はたくさんいます。しかし、エンジニアとしての技術と英語の両方をあわせ持つ人は多くはありません。人材不足の時代に英語ができるエンジニアは重宝されるため、給料アップや待遇の改善などが見込めます。

メリット4:コードを論理的に書けるようになる

英単語の意味を勉強することで、プログラミングなどでコードのミスがなくなるだけでなく、「なぜこの単語でこの挙動をするのか」というのが論理的にわかるようになります。英語がわかるようになることは、ミス無く論理的なコードを書く際の手助けとなるでしょう。

エンジニアが英語を効率良く勉強する準備

エンジニアは忙しい職業ですので、英語を勉強する時間が取れない人も多いと思います。仕事をしながら効率よく英語の勉強をするには、どのようにすれば良いのでしょうか。

自分が今、どれぐらいの英語力を持っているのかを客観的に理解する

まずは、今の自分の英語力がどのくらいなのかを客観的に判断する必要があります。それによって勉強の仕方も変わってくるからです。自分の英語力のレベルを理解するには、中学・高校の英語の参考書や問題集を見てみたり、TOEICの練習問題を解いてみたりすることが有効です。

最低でも中学校の英語のレベル、できれば高校英語の基礎までできているとエンジニアとして必要な英語力がスムーズについていきます。日常英会話ができるレベルの人は、基礎はできていると判断して良いでしょう。

毎日どれぐらいの時間を英語の勉強に捻出できるか確認する

仕事をしながら英語を勉強するというのは、忙しい社会人にとってはなかなか難しいことかもしれません。勉強を始める前に、毎日どれぐらいの時間を英語の勉強のために捻出できるか確認してみましょう。

そのためには、長期的な目標を定め、それにはどのくらいの時間勉強することが必要か、一日にどのくらい勉強をしなければいけないのかを決めることから始めます。

時間を捻出するには、一日のうちのどの時間が空いているのかを把握する必要があります。一日の流れを朝起きた時から夜寝るまで、細かく書き出してみてください。忙しくて時間が無いと思っていても、通勤時間や取引先までの移動時間や待ち時間、家に帰ってお風呂に入っている時間、夕食の後にボーっとしている時間など、細切れの時間は意外と多いものです。

スキマ時間にはアプリや単語帳を使って勉強し、週末などにまとまった時間が取れるときには参考書で勉強をするなど、時間を有効に使えば忙しくても英語を勉強する時間を作ることができるでしょう。

大目標と小目標を設定する

勉強をするということは、将来こうなりたいという目標があるはずです。その目標も、ただ「英語ができるようになりたい」というぼんやりとしたものではモチベーションも高まりません。目標は、大目標と小目標を設定することによってより具体的になり、勉強もはかどります。

大目標は「志望する会社に就職する」「海外のカンファレンスに参加する」といった、人生の大きな分岐点となるイメージで設定します。小目標は、大目標にいたるまでの道のりを細かく区切っていく感じで「TOEIC730を獲得する」「英語の参考書を読了する」といった、達成感を伴うマイルストーンを期限を決めて設定することをおすすめします。

エンジニア向け英語の勉強フロー

ここからは、エンジニアが効率よく英語を勉強するためのフローを解説します。

ステップ0:中学生レベルの基礎英語は学んでおく

全く英語ができない、という人が背伸びをしていきなり難しいことを勉強しても効率的ではありません。せめて中学生レベルの基礎英語は学んでおきましょう。日本の学校英語は実践には役に立たない、という人もいますが、やはり最低限の文法は必要ですし、基礎が無ければその上に積み上げることもできません。

基礎的な英語が身についている人は、次のステップに進んでリスニングと発音を強化しましょう。

ステップ1:リスニングと発音を勉強する

基礎ができたら、まずは英語に抵抗のない耳を作るとともに、日本人の英語の発音からの脱却を目指しましょう。英語は発音や抑揚で理解する部分が多く、日本人のカタカナ英語では通じないことも多々あるので、ラジオやCDなどで英語の文章を聴き、それを繰り返して抑揚や文章のリズムをつかんでいきます。同じフレーズを何度も繰り返し言っているうちに、スラスラと文章が口から出てくるようになります。

ステップ2:英単語を勉強する

単語を知らなければ、文章の意味も分かりません。英単語は覚えれば覚えるほど語彙が増えるだけでなく、英語のドキュメントを読んだり、コードを書いたりする際にも役に立ちます。

最低限の目安としては、TOEIC600点程度です。TOEIC600点を取るには5,000単語程度を覚える必要があると言われていますが、その中には「I」や「am」、「we」や「are」などの基礎中の基礎のような単語も含まれます。中学英語と高校英語を合わせると約3,000語ですので、日常的に使う単語でさらに2,000語を覚えましょう。

英単語は、わざわざまとまった時間を取らなくても、通勤時間などのスキマ時間に覚えることができます。英単語を勉強するためのアプリなどを活用して、時間を有効に使いましょう。

ステップ3:ビジネスレベルの英語を勉強する

単語を覚えたら、次は文法などを改めて学び直します。基礎的な文法ができていても、実際の現場で他のエンジニアやお客様に説明をする際には、あまりにつたない文法では細かいところまで説明ができない場合もあります。ある程度の長い文章が作れるように、実際のビジネスで起こりそうなシチュエーションで練習したり、実践的な内容を勉強したりしましょう。

TOEICなどの資格勉強を並行するならこのフェーズです。例文を、暗記するまで何度も音読するというのも有効な勉強方法です。覚えたフレーズは、頭で考えなくても口から英文が勝手に出てくるようになります。

ステップ4:エンジニアとして活躍するための専門的な英語を勉強する

ここまで来ると、ある程度の基礎はできていることになります。日常会話程度は無理なくできるようになっているはずです。ステップ4では、日常会話やビジネスの場を超えた、エンジニア同士の情報交換の場で役に立つ英語の勉強をしていきましょう。

まずは、IT業界で使われる専門用語の英単語を学習して、そのあとにイディオムやビジネスシーンでの英会話を順番に覚えていくと良いでしょう。

エンジニアが英語を勉強する上で役に立つサイト・アプリ

次に、エンジニアが英語を勉強する際に役に立つサイトとアプリをまとめました。

Stack Overflow

stackoverflow

Stack Overflow(スタックオーバーフロー)は、IT技術者、特にプログラミング技術者が集まるQ&Aサイトです。コンピュータプログラミングに関しての広範囲なトピックを扱っていて、プログラミングをしている中でわからないことや困ったことがあったら、他の参加者に対して質問をしたり、また質問に回答したりすることができます。

プログラミングでエラーや問題が出た時には、エラーメッセージから解決方法を探し出すこともできますので便利です。日本語のサイトもありますが、より多くの情報を得るには英語のサイトを利用することをおすすめします。

stackoverflow英語サイト
stackoverflow日本語サイト

Codeacademy

codecademy

Codeacademy(コードアカデミー)は、無料でプログラミングを学習できるオンラインプログラミング学習サイトです。HTMLやCSSなどのマークアップ言語や、PHPやJavaScriptなどのコーディング講座を無料で提供しています。ブラウザ上でコードの入力と実行を行うことができるので特別なソフトなども必要なく、初心者から上級者までが気軽にプログラミングを学ぶことができます。

一部日本語対応をしていますが、基本的には英語表記です。英語を使ってプログラミングを学ぶという方法で、英語もプログラミングも同時にスキルアップすることができるでしょう。

Codeacademy

BBC News

BBC Newsは、イギリスの公共放送局で、日本で言うとNHKのようなものです。ニュースで読まれる英語は初心者には難しいものも多いですが、BBC Newsオンラインのサイトには英語学習に最適なコンテンツが数多く揃っています。日常英語の会話表現からビジネス会話のリスニング、実際のニュースの映像(動画)を見ながらそのスクリプトも確認することができます。

イギリスのニュースサイトなのでもちろんすべて英語ですが、英語で英語を勉強できるので、毎日続けていけばかなりの英語力がつきます。

BBC News

TED

ted

TED(Technology Entertainment Design、テッド)は、毎年大規模な講演会である「TED Conference」を開催している非営利団体です。アップルの創始者スティーブ・ジョブズやマイクロソフトのビル・ゲイツ、元アメリカ合衆国大統領のビル・クリントンなど、世界中の著名人がプレゼンテーションをしている講演会です。

「Ideas worth spreading(広める価値のあるアイディア)」というコンセプトで、アイディアに重きを置いた講演会の内容はTEDのホームページとYouTubeの公式チャンネルで配信しており、すべて無料で視聴することができます。登壇者は比較的ゆっくりハッキリ話している人が多いので、リスニングの練習をしたい人にはおすすめです。

TED公式サイト

Podcast

Podcast(ポッドキャスト)はインターネット上で個人でも音声や動画を配信できるサービスで、インターネットラジオオーディオブックのようなものです。配信形式にはストリーミング形式とダウンロード形式があり、移動中や休憩中のスキマ時間にスマホやタブレットでいつでもどこでも聴くことができます。

Podcastには、英語学習者にピッタリの英語配信が数多くあり、通勤時間に聞き流したり、シャドーイングをして発音や文法の練習をしたりするのに役立ちます。また、Podcastには音声を書き起こししたトランスクリプトもあり、聞き取れなかった箇所を文字で確認することもできます。

Podcastを聴くためには、iPhoneやAndroidのスマホでアプリが必要です。iPhoneには標準で入っているので、ダウンロードする必要はありません。Androidでは、多くのアプリがありますので、Google Playで検索してみてください。

まとめ

エンジニアが英語を勉強することのメリット4つと、仕事をしながら効率的に英語の勉強をする方法をご紹介しました。英語ができるエンジニアが常に不足している業界で、最新の技術情報をキャッチし、海外のエンジニアとやり取りできる人材は貴重です。また、英語力を身につけることは自身のステップアップのためにとても有効です。

自身の現在の英語力と一日の時間の使い方を把握し、一週間単位でスキマ時間とまとまった時間をうまく捻出して英語を学習しましょう。この記事が、皆さんの活躍の場を広げるご参考になれば幸いです。

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