
こんにちは、ドミニカです!イギリス英語で英語学習を始めた私の視点で、日本人学習者がもっている"ネイティブ信奉"についてお話してみたいと思います。
Dominika
最近、英検準1級に合格!音楽好きが高じ、9か月間の渡英を経験。ロンドンでの語学留学をきっかけに英語に興味をもつ。音楽活動と英語学習を両立しながら、グローバルに働くことが目標。
ネイティブ講師への憧れ
英会話を学びたい人がなぜネイティブ講師にこだわるのか。
それはずばり、ネイティブの話す”自然な表現”や”正しいアクセント”を学びたいからではないでしょうか。
では、非ネイティブの講師にはそれらの能力がないのか、と言えば必ずしもそうではありません。
正しいアクセントの定義
まず、英語の”正しいアクセント”の定義とはなんでしょうか。
イギリスとアメリカのアクセントは全く違いますし、更には地域別での違いもあります。
同様に”自然な表現”においても、イギリスとアメリカでは使われる単語やイディオムが違うこともあり、どちらか一方だけを正解とすることはできませんよね。
それに加えてネイティブであっても、日本と比べて比較的移民の多い海外では、両親の人種や出身国が生まれ育った国と違う場合が多々あります。
たとえば移民二世、三世などは、家族の話す英語アクセントと、学校など外のコミュニティーで触れる英語のアクセントをランダムにピックして習得していくため、発音の癖などにかなり個人差があります。
それゆえ、ネイティブだからといって話し方に癖がないとは言い切れないのです。
第二言語で英語を使う国も
逆に、世界にはオランダなど第二言語として英語を話す国もあります。
彼らの話す英語は、英語ネイティブの人が聞いても癖のない、とてもプロパーな英語だと絶賛されています。
同様に、ヨーロッパでは比較的英語圏で就学・就労する機会も多いため、ネイティブと遜色ないクリアな英語を話す人が多いです。
こう考えると、わたしたち非ネイティブがお手本とすべきは、イギリスに偏るでもなく、アメリカに偏るでもない、バランスの取れた英語なのではないでしょうか。
英語を教えるプロ講師資格TESOL
TESOL(テソル)という資格は、英語ネイティブの人にとっても取得困難な資格です。
これを取得した講師というのは、少なくとも「ネイティブの一般的な英語力以上に英語力が高い」と言えます。
逆に言えば、資格のない講師はいくらネイティブであっても、非ネイティブの資格所持講師より英語がヘタな可能性だってあるのです。
日本語ネイティブの日本人だからって...
わたしたち日本人は日本語のネイティブですが、常に正しい文法や正しい表現で話せている人は、果たして何パーセントいるでしょうか。
そんな不確かな言語力しかない人から、日本語を習いたいと思いますか?
少なくとも、日本語を教える資格のある人からしか習いたくないと思うのが普通だと思うのです。
これらの理由から、こだわるべきはネイティブかどうかではなく、「資格を持っているか否か」と言えるのではないでしょうか。