「就職や転職時にTOEICスコアが何点であれば、履歴書に書いていいのだろうか」と疑問を持ったことはありませんか?

求職者にTOEIC(トーイック)スコアを求める企業が年々増えていますが、具体的にどのくらいのTOEICスコアがあればアピールに繋がるのかは、なかなかわかりませんよね。低いスコアを書くと、逆に評価が下がるのではないかと不安に思われるかもしれません。

今回は、TOEICスコアからみる英語力の目安や、就職や転職にあたって必要なTOEICスコア、目標スコアを取得するための勉強方法などをわかりやすく解説していきます。

TOEICスコア500点台:一般社会人の平均レベル

TOEIC500点は、一定の英語学習を行うことにより誰でも簡単に確実に取れる点数です。500点前後が取れるようになって初めて、初歩的な日常会話や自己紹介ができるようになってきます。500点台中盤レベルになれば、飛行機やバス、電車の時刻表を見て理解でき、表現力には欠けますが「How do you feel?」「Where do you live?」など、比較的かんたんな短文でのやりとりであれば、相手と意思疎通も可能とされています。長く複雑な文章を使ったコミュニケーションは厳しいかもしれません。

TOEIC未受験者がスコア500点を達成するには、平均して225時間から450時間の学習が必要とされており、必要な単語数は、2500〜3500語が目安となります。

まずは公式問題集を購入し、1回分通しで制限時間内に解き、苦手なパートを見つけます。そして、パート別に特化した対策問題集を1冊購入し、繰り返し解きましょう。特にリスニングセクションは対策によってスコアがアップしやすく、頻出単語やフレーズを覚えることでリスニング力も上がります。500点台は、短期集中の勉強でも十分到達できるでしょう。

TOEICスコア600点台:ギリギリ履歴書には書いてもいいレベル

TOEIC600点を超えれば、ワーキングホリデーや留学先で海外生活を送るにあたっての英語力の基礎ができている状態といえます。TOEICスコア600点台の学習者は、簡単な仕事関連のメモや、自分に関連した商品のカタログやパンフレットを読んで理解できるとされています。また海外旅行先でも、誰かに道を尋ねた時に、相手にゆっくりと案内してもらえれば道のりを理解できるほか、買い物や料理のオーダーもできるでしょう。

履歴書に書ける最低ラインのスコアが600点といわれています。TOEIC600点は、多くの企業が最低基準としているスコアですので、転職を考えてる人は必ずクリアしたいレベルといえます。社内評価でもまず、この600点が1つの目安となるようです。

TOEICスコア600点を達成するには、必要な単語数は、4000〜5000語が目安となります。TOEIC600点は、高校まで英語を勉強していた人であれば、戦略的に対策をすれば短期間で到達できる点数です。詳細な学習方法については、のちほど説明します。

TOEICスコア700点台:一部企業ではアピールできるレベル

TOEIC700点がとれれば、ビジネス上の会話でもあまり支障がなくなるとされています。不慣れな文脈の中では理解できない部分もありますが、日常業務に関してはある程度余裕を持ってこなすことができるレベルです。最低限のビジネス英語を習得することを目標とするのであれば、700点がおよその目安となるでしょう。

TOEIC730点を足切りラインにしている企業も

TOEICスコア730点以上は、TOEIC上級レベルと言えます。730点は、会社にもよりますが、日系企業であれば国際関連の部署などに配属される基準にもなります。英語を利用して仕事をしたいと考えている方は、まずは730点を目指しましょう。

なお、外資系企業を受ける場合には、最低限TOEIC700点をとっていないと履歴書の段階で落とされることがあります。TOEIC730点を足切りラインにしている企業もありますので、外資系企業への就職や転職を考えている方は、しっかり対策して730点を取りましょう。ちなみに日系企業においては、海外出張や海外赴任レベルはTOEIC860点以上と言われています。この点数を取ることは、転職の際に大きな武器となります。

TOEICスコア700点を達成するために必要な学習時間は、現時点の英語力によって異なります。英語未経験者で、現在のスコアを350点程度と仮定すると、TOEIC750点達成には約950時間の学習が必要とされています。現在のスコアが450点なら700時間、550点なら450時間、650点なら225時間と変わります。また、必要単語数は、4000〜5000語が目安となります。

まずは公式問題集を1回分、制限時間を設けて通しで解き、特に点数の低いパートを見つけましょう。その後は、自分の苦手なパートを重点的に対策することが重要になります。Part1〜Part7まで、すべてのパートにはそれぞれ頻出の出題パターンがあります。その出題パターンに慣れることと、自分がよく間違える問題の傾向を把握し、対策することで正答率があがるでしょう。

TOEIC700点以上を目指す方は、本番の時間配分にも気を配りたいところです。最後のPart7に時間を残すために、Part5,6に時間をかけすぎないことが大事です。

TOEICスコア900点台:海外赴任のある一流企業でも即戦力になるレベル

TOEIC900点以上は、文法や構成、語彙を正確に把握している最上級レベルの英語力といえます。仕事上での複雑なディスカッションや、自身の専門分野に関する文章の読解、英字誌・英字新聞を理解することも可能でしょう。ネイティブと互角に英語でやり取りをする上で必要な水準とされ、日系の一流企業においても、海外赴任先で即戦力として期待されるレベルです。

TOEICスコア900点を目指すために、必要な単語数は1万語以上がとなります。900点を目指す場合は、各パートの対策問題集を繰り返し解くことで、自分の苦手分野を潰し、簡単な問題は確実に得点に繋げることが必須となります。特にリスニングセクションの対策としては、本番の1週間前からは公式問題集のリスニングセクションを1.5倍速で聴き続ける学習方法が有効です。

ただし、800〜900点の間は伸び悩みのスコアと言われており、同じ受験者でも試験当日のコンディションによって800〜900点の間を揺れ動くことも多いです。800点以上がコンスタントに取れるようになった後は、できるだけ連続してTOEICを受験することで900点が取れる可能性が高まるでしょう。

まずは600点をめざそう

企業側が求職者に求めるTOEICスコアには残念ながら明確な基準があるわけではありませんが、一般的にTOEICスコア600点未満は履歴書に点数を書かない方が無難です。600点未満のスコアでは、基本的には英語でのコミュニケーションがスムーズにできない英語力とされるためです。

就職や転職で一定の英語力を示したい場合は、まず600点を目指しましょう。

TOEIC未受験者の中には、「600点を取るためには、ものすごく英語力が高くないといけないのでは?」と不安に思われる方がいらっしゃるかもしれません。結論からいえば、「600点は、ものすごく英語力が高くなくても取れるが、TOEIC対策の勉強をしないと簡単には取れない」スコアです。

例えば、TOEIC受験者の平均点は、550〜600点の間です。つまり、全受験生の平均点を目指すことで600点をクリアできるということです。こう考えれば、少しは安心できるのではないでしょうか。

以下、TOEIC600点を取るための学習法を説明します。

最低限必要な語彙力・文法力を身につける

TOEICで求められる語彙や文法は、特別難しいものではありません。まずは、TOEICで出題される語彙を増やすために、TOEIC単語集を1冊覚えましょう。ある程度単語を覚えた後で文法問題や読解問題を解いていけば、何度も同じ単語が出てくるため自然と覚えてしまいます。

次に、TOEICで出題される文法は、中学レベルの英文法です。稀に非常に難しい文法知識が必要な問題もありますが、TOEIC600点を目指すのであれば、気にしなくてよいでしょう。難問にこだわるよりも、よく出題されるパターンをつかみ、簡単な問題を確実に正解できるように対策するべきです。

TOEIC対策テキストでパート別に勉強する

TOEICは、リスニングセクション(Part1〜4)とリーディングセクション(Part5〜7)、全部で7つのPartから成り立っています。

TOEIC600点を目指す方は、リスニングのPart1・Part2、およびリーディングのPart5(文法)重点的に対策しましょう。ここで確実に点数を取ることで600点が取りやすくなります。
リスニングセクションで効率的にスコアを上げるためには、リスニングの中でも比較的易しいとされているPart1とPart2で点数を落とさないことが必須となります。加えて、公式問題集を解いて自分の苦手なPartをみつけ、そのPart対策問題集を繰り返し解きましょう。

転職では最低700点は欲しい

新卒者の就職活動において、履歴書に書けるTOEICスコアは600点以上です。しかし、転職活動においては、事情が少し変わってきます。中途採用となる転職活動では、新卒者よりも即戦力として期待されているため、企業が求職者に求めるTOEICスコアも高くなる傾向があります。日系か外資系か、また業界によって企業の求める英語力は違うため一概にはいえませんが、最低でも700点を取っていれば、履歴書に書けるレベルとなります。

TOEICスコアの確認方法・見方

TOEIC未受験の方がイメージしやすいように、TOEICスコアの確認方法を簡単に説明します。TOEICのテスト結果は、合格・不合格ではありません。リスニング5~495点、リーディング5~495点、トータル10~990点のスコアで5点刻みに表示されます。

またTOEICの採点は正解数に基づいて行われます。誤った解答は減点されませんので、答えに迷った場合でもどれか1つにマークすることで点数アップが期待できます。特にリーディングセクションにおいては時間切れになりやすいですが、最後の問題まで解答欄にマークするように心がけましょう。

TOEICスコアの確認方法①:オンライン

TOEIC申し込み時に「テスト結果インターネット表示」を「利用する」にチェックを入れた方は、公式認定証の発送予定日の1週間ほど前に、インターネットでスコアを確認できます。発表日の正午に自動的に更新されます。

TOEICスコアの確認方法②:公式認定証

TOEICの結果は、Official Score Certificate(公式認定証)として、試験日から30日以内に郵送されてきます。公式認定証には、オンラインでは発表されない「ABILITIES MEASURED(項目別正答率)」があり、リスニングで5つ、リーディングで5つの項目における正答率が示されます。

またリーディング・リスニングというセクション毎のスコアだけでなく、自分の長所・短所がよくわかるグラフも掲載されています。このグラフの表示形式はPercentile(パーセンタイル)」といい、自分のスコアより低い受験者が全体でどの位を占めているかという割合を表しています。ここをチェックすることで、全受験者の中で自分の相対的なスコアと立ち位置を確認できますから、次のTOEIC受験に活かしましょう。

TOEICスコアは有効期限なし!なくした場合は再発行も可能

TOEIC L&R公式認定証(Official Score Certificate)をなくしてしまった場合、試験日から2年以内は再発行が可能です。再発行が必要な時は、インターネットまたは郵送で手続きをしましょう。再発行したいスコアを取得した回のTOEICの申し込み方法によって、再発行手続きのやり方も違ってきます。どちらの場合も有料(500円)です。

TOEICをインターネットで申し込んだ場合は、TOEIC公式サイトへログイン後、「テスト結果の確認」から「公式認定証の再発行」をクリックして、手続きを進めてください。TOEICをコンビニで申し込んだ場合は、必要書類(再発行依頼書、定額小為替)を用意し、IBC試験運営センター「TOEIC公式認定証再発行係」へ郵送してください。

認定証の再発行期限は試験日より2年以内ですが、取得したTOEICスコアに有効期限はありません。

TOEICスコアとCEFRレベルとの対応表

CEFR(セファール)とは、外国語学習者の言語能力を評価する国際指標であり、世界中で広く信頼されています。CEFRでは学習者をA1~C2の6段階でレベル分けし、A1が初心者レベル、C2が上級者レベルです。TOEICスコアとCEFRレベルは以下のように対応しています。

TOEICスコア
(リスニング)
TOEICスコア
(リーディング)
CEFR CEFRの英語スキル
60〜 60〜 A1 非常にゆっくりしたスピードで、同じ表現を繰り返したり、一時停止しながら話すことができる。具体的な文脈の中で、自分や家族などについてシンプルな表現ができる。
110〜 115〜 A2 馴染みのある話題に関する、短く、簡潔で、ゆっくりとしたスピードのスピーチを理解できる。ネイティブスピーカーが話す内容から、一般的な要点を理解することができる。
275〜 275〜 B1 馴染みがあり、わかりやすい内容の標準的なスピーチの要点を理解することができる。文脈から未知の単語の意味を推測することができる。
400〜 385〜 B2 複雑な、あるいは抽象的な内容のスピーチの要点を理解することができる。通常スピードの、標準方言で録音されたラジオや素材を理解できる。ネイティブスピーカーが話す日常的な事柄について、詳細を具体的に理解できる。
490〜 455〜 C1 複雑(具体的で抽象的)な内容の、文章構造が複雑なスピーチの要点を理解できる。講義やテレビの内容を比較的簡単に理解できる。

TOEICスコアからみる英語力の目安まとめ

就職・転職の際に履歴書に書ける最低限のTOEICスコアは、新卒者の就職活動の場合は600点、中途者の転職活動の時は700点といえます。企業側が「TOEICスコアが高い=すぐに英語で仕事ができる」というわけではありませんが、TOEICスコア高得点の人は、英語の基礎能力があり、目標に向けて努力を継続できるなど、高く評価されるでしょう。

まず目指すべきはTOEIC600点です。正しい勉強法で努力すれば誰でも取れる点数ですので、就職・転職活動で少しでもアピールできるよう、がんばって対策しましょう。

出典:https://www.iibc-global.org/toeic/official_data/toeic_cefr.html

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